ケーキ作りにも影響?バターも生クリームも値段アップ

加工用乳価3円引き上げ バター、生クリーム向けはさらに7円加算 6月から:北海道新聞デジタル

ホクレンは6日、北海道の酪農家が生産した生乳を乳業メーカーに販売する際の乳価について、6月から飲用を除く乳製品(加工)用で1キロ当たり3円(消費税抜き)引き上げると発表した。バターと生クリーム向けは...

みなさんはケーキ作りに欠かせないバターや生クリームが、どのように作られているか考えたことはありますか?これらの材料のもとになるのは「生乳(せいにゅう)」です。

6月からは、この生乳の値段が上がることになりそうです。そして、それには酪農家さんたちの努力や世界の経済状況が深く関係しているのです。生乳価格がなぜ上がるのか、その理由や私たちの生活への影響について一緒に見ていきましょう。

生乳価格の引き上げとは?

北海道の酪農家さんたちが生産する生乳の価格が、2025年6月から引き上げられることになりました。ただし、この値上げは飲むための牛乳ではなく、バターや生クリームなどの加工用の生乳が対象です。

用途別の価格(税抜き)

主な用途商品名1キロ当たり価格(税抜)今の価格との比較
バター・脱脂粉乳向けバター101円46銭10円増
脱脂粉乳88円46銭-
チーズ向けハードチーズ86円3円増
ソフトチーズ86円3円増
生クリーム向け生クリーム107円50銭10円増
脱脂濃縮乳88円46銭3円増

なぜこのように価格が上がるのでしょうか?

値上げの背景
  • 飼料(えさ)の価格が高騰
    牛たちが食べるエサの多くは輸入に頼っています。しかし、ロシアとウクライナの戦争や円安の影響で、輸入飼料の価格が大幅に上がっています。そのため、酪農家さんたちはこれまで以上に高いコストで牛を育てなければなりません。
  • 子牛の価格が下がっている
    酪農家さんたちは、牛乳だけでなく子牛の販売からも収入を得ています。しかし、近年は子牛の価格が下がっており、収益が減少しています。このため、生乳の値上げが必要になったのです。
  • 酪農家さんの経営を支えるため
    今回の値上げは、酪農家さんたちを支えるための措置の一つです。例えば、生乳1キロあたりの値上げ額は最大10円とされ、これにより酪農家の収入が一部改善される見込みです。
    しかし、北海道農業協同組合連合会(ホクレン)によると、「この値上げだけでは十分とは言えない」とのことです。実際、生産コストの上昇率を考慮すると、さらなる支援策が求められています。
私たちの生活への影響

生乳価格の引き上げは、私たちの食卓にも影響を及ぼします。例えば、スーパーでバターや生クリームの価格が数十円程度上がる可能性があり、これによりお菓子作りや料理のコストが増えることが考えられます。

  • 加工品の値上がり
    バターや生クリームなど、日常的に使われる食品の価格が上がる可能性があります。例えば、お菓子作りに欠かせないバターやケーキの生クリームなどが影響を受けるかもしれません。
  • 飲用牛乳の価格はそのまま
    今回の値上げの対象は加工用の生乳なので、スーパーで売られている飲む牛乳の価格は変わりません。しかし、食品全体の価格が上昇すれば、間接的な影響を受ける可能性はあります。
  • 世界情勢と日本の食卓のつながり
    今回の値上げの原因には、世界の経済や国際問題が関係しています。ロシアとウクライナの戦争は世界的なエネルギー価格の上昇を招き、日本の輸入コストを増大させました。また、円安が進行することで、輸入品の価格がさらに高騰し、国内の物価全体に影響を与えています。
    このように、世界の出来事が私たちの生活と密接に関わっていることを理解することが大切です。
まとめ
  • 2025年6月から加工用生乳の価格が最大10円値上げされる
  • 値上げの背景には、輸入飼料の価格高騰や子牛の価格下落がある
  • 酪農家さんの経営を支えるための措置だが、まだ十分とは言えない
  • バターや生クリームなどの加工品の価格が上がる可能性がある
  • 世界情勢と日本の経済は密接につながっている

「バターや生クリームの価格はどうやって決まるの?」「世界の出来事が日本の食卓にどう影響するの?」ということについて、調べてみませんか。
また、バターを使ったクッキーや、生クリームを使ったクリームシチューを作りながら、家族と一緒にこのニュースについて話し合ってみるのもよいですね。

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