100円から投資できる!? 楽天証券『かぶピタッ』

楽天証券、国内株式を1円単位で買える「かぶピタッ」--最低額100円から - CNET Japan

楽天証券は6月6日、投資金額を指定して国内株式を1円単位で購入できる新サービス「かぶピタッ」を発表した。これまでは株数単位で取引されてきた国内株を、金額ベースで細かく指定して購入できるようになる。ネット証券では初の取り組みだという。

「株式投資って難しそう」「たくさんお金が必要なんでしょ?」そんなイメージを持っている人も多いかもしれません。ですが、2025年7月から始まる楽天証券の新サービス「かぶピタッ」によって、そのイメージは大きく変わりそうです。なんと、国内株式を100円から購入できるだけでなく、楽天ポイントも使えるという、初心者や学生にとっても優しい投資の仕組みなのです。

「かぶピタッ」ってどんなサービス?

金額を指定して100円から株が買える!
従来の株式投資では、「株数」を指定して購入するのが一般的でした。しかし「かぶピタッ」は「金額」を指定する新しい仕組みで、100円から1円単位で好きな金額分だけ株を買うことができます。
例えば、「500円分だけ投資したい」といった希望がそのまま叶えられるのです。主要ネット証券では初の試みであり、投資へのハードルを大きく下げる画期的なサービスです。

手数料ゼロ&楽天ポイントが使える
「かぶピタッ」はNISA口座での取引であれば手数料がかかりません。さらに、楽天ポイントを1ポイント=1円として100ポイントから利用可能。つまり、現金を使わずにポイントだけで株式投資ができるのです。これにより、投資がぐっと身近になり、お小遣いやポイントの有効活用が可能になります。

なぜ「かぶピタッ」が生まれたの?
このサービスは、NISA制度の非課税投資枠を無駄なく使い切れるようにするために設計されました。
たとえば、年間240万円の枠を1円単位で活用できることで、家計の計画的な管理や資産形成にもつながります。また、「投資=大金が必要」というイメージを変え、初心者や若者にも資産運用を広げたいという楽天証券の思いが込められています。

中高生でもできる?投資と口座の基本

親の同意で未成年口座が作れる
未成年でも、保護者の同意があれば証券会社や銀行で自分名義の口座(未成年口座)を作ることができます。たとえば松井証券では、親権者が口座を持っていれば未成年口座を開設でき、証明書類を提出すれば投資のスタートが可能です。まずは家族に相談してみましょう。

ジュニアNISAの終了と「こどもNISA」の構想
以前は未成年者向けの「ジュニアNISA」がありましたが、2023年末に新規の買い付けが終了しました。2024年からの新NISAは18歳以上が対象となっています。しかし現在、18歳未満も使える「こどもNISA(仮称)」の検討が進められており、実現すれば年間120万円まで非課税で投資できる制度になる可能性があります。

今できる方法は?
現状では、未成年者がNISAのような非課税制度を利用することはできません。そのため、親が自分名義のNISA口座で資産を運用し、将来子どもに贈与する方法や、未成年口座で課税扱いで投資を行う方法が一般的です。

金融教育としての「かぶピタッ」

投資は社会とお金を学ぶ入り口
投資を通じて、自分が応援したい企業を選び、株を持つことは、その企業のニュースや社会の動きに関心を持つきっかけになります。お金を「使う」だけでなく「育てる」という視点を学ぶことで、将来の経済的自立に向けた力を身につけられます。

学校でも広がるお金の授業
最近では、金融教育の重要性が注目されており、学校でもお金に関する授業が増えています。家庭でも、お小遣い帳やポイント管理を通じて、自然にお金の価値や管理方法を学べるようになってきています。「かぶピタッ」は、こうした教育に実践的な体験を加える有効な手段です。

まとめ
  • 楽天証券の「かぶピタッ」は、2025年7月から提供開始の新サービス
  • 100円から国内株式を「金額指定」で購入できる仕組み
  • NISA口座なら手数料無料、楽天ポイントでも投資可能
  • 未成年でも親の同意があれば証券口座を開設できる
  • 「こどもNISA」制度の導入も期待されている
  • 少額投資は、お金の使い方と社会を学ぶ貴重な機会になる

投資は特別な人のものではなく、私たちの生活に関わる身近な仕組みです。もしあなたが1,000円持っていたら、どの会社の株を買ってみたいですか?その会社が社会のどんな役に立っているか、なぜ応援したいのか、そんな視点で社会を見てみると、新しい発見があるかもしれません
家族と一緒に「かぶピタッ」のサービスをチェックして、未来のお金との付き合い方について考えてみてください。