ニコニコ動画も被害に!ランサムウェア攻撃

さらに過激化するランサムウェア攻撃、“リアルな暴力”への波及にも懸念の声 | WIRED.jp

システムや個人情報などのデータを“人質”にして身代金を要求するランサムウェア攻撃が、2024年に入って激しさを増している。セキュリティ専門家からは、脅迫が現実世界の暴力へと過激化する可能性を警告する声…

ランサムウェア攻撃って知っていますか?これはコンピュータのデータを人質にして、お金を要求する悪いことです。

最近、会社だけでなく学校や病院などが狙われていて、中にはお金を払ってしまったところもあります。これは世界中で起こっていて、もちろん日本でも起きています。この記事では、ランサムウェアがどんなものかについて考えてみましょう。

ニコニコ動画のランサムウェア事件

2024年6月8日早朝、ニコニコ動画を含むKADOKAWAグループの複数のウェブサイトがランサムウェア攻撃を受け、サービスが停止しました。この事件は、サイバーセキュリティの重要性を再確認させるものでした。企業は最新のセキュリティ対策を講じることが求められています。

ランサムウェアとは?

ランサムウェアは、コンピュータに侵入してデータを暗号化し、お金を払わなければデータを返さないと脅すサイバー攻撃です。最近、この攻撃が増えていて、学校や病院などが被害を受けています。

ランサムウェアの被害ひがい

2024年に入ってから、ランサムウェア攻撃はますます激しくなっています。警察やセキュリティ企業が対策を強化しているにもかかわらず、犯罪者たちは手をゆるめません。被害者が支払った金額は、2023年だけで10億ドル(日本円で約1600億円 *2024年6月24日の為替レートで計算)を超えています。

ランサムウェアの影響

ランサムウェア攻撃によって、学校や病院のコンピュータが使えなくなり、仕事が止まってしまうことがあります。例えば、2021年にはアメリカの石油パイプラインが攻撃されて、燃料輸送が止まりました。また、英国の病院が攻撃され、多くの患者が影響を受けました。

ランサムウェア攻撃をされた企業例

日本の企業

  1. ソフトクリエイトホールディングス
    • 被害: ランサムウェア攻撃によるデータ暗号化。
    • 対処: セキュリティ対策の強化と復旧作業の迅速化を実施 。
  2. 東芝
    • 被害: 2021年にランサムウェア攻撃を受け、データが暗号化された。
    • 対処: システムの隔離とバックアップデータを使用して復旧 。
  3. カプコン
    • 被害: 2020年にランサムウェア攻撃を受け、個人情報が流出。
    • 対処: セキュリティ専門家を招いて対策を講じ、被害の拡大を防止 。
  4. 富士通
    • 被害: 2021年にランサムウェア攻撃を受け、一部システムが停止。
    • 対処: 影響を受けたシステムの復旧とセキュリティ強化を実施 。

海外の企業

  1. コロニアル・パイプライン
    • 被害: ランサムウェア攻撃で燃料供給が停止。
    • 対処: 身代金の支払いとシステムの復旧 。
  2. JBS USA
    • 被害: 2021年にランサムウェア攻撃を受け、食肉加工が停止。
    • 対処: 身代金の支払いとシステムの復旧 。
  3. メルク
    • 被害: 2017年のNotPetya攻撃で大規模な被害。
    • 対処: システムの復旧とセキュリティ対策の強化 。
  4. NHS(英国国民保健サービス)
    • 被害: WannaCry攻撃で医療サービスが中断。
    • 対処: システムの復旧とセキュリティ対策の見直し 。
身代金みのしろきんを払った企業例
  1. CNA Financial
    • 被害: 2021年にランサムウェア攻撃を受けた。
    • 対処: 身代金として4000万ドル(約44億円)を支払った 。
  2. コロニアル・パイプライン
    • 被害: 燃料供給が停止された。
    • 対処: 身代金を支払い、システムを復旧 。
  3. JBS USA
    • 被害: 食肉加工が停止された。
    • 対処: 身代金を支払い、システムを復旧 。
  4. ガーミン
    • 被害: サービスが停止された。
    • 対処: 身代金を支払い、システムを復旧 。
  5. 日本の企業
    • 被害: データが暗号化された。
    • 対処: 日本では32%の企業が暗号化されたデータを復元するために身代金を支払ったと報告されている
まとめ
  • ランサムウェアはコンピュータのデータを人質に取るサイバー攻撃です。
  • 最近、企業だけでなく学校や病院が狙われています。
  • 攻撃はますます激しく、恐喝の手口も残忍になっています。
  • 警察やセキュリティ企業が対策を強化していますが、攻撃は続いています。

ランサムウェア攻撃で、身代金を払っても本当の解決にはならないことも多いです。一度身代金を払うと、「この会社はお金を払う」と思われて、また攻撃される可能性が高くなります。また、会社の信頼やイメージを悪くすることにもなったり、データが完全に元に戻るとは限りません。

ランサムウェア攻撃に遭っても身代金を払わず、正しい対策をとることが大切だと言われていますが、それでもお金を払う会社も多いのが現状です。

みなさんも家庭でのインターネットの使い方や、パスワードの管理についておうちの方と話し合ってみましょう。安全にインターネットを使うために何ができるかを考えてみてください。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。