2026年卒は売り手市場!大学生の就職内定率が過去最高94.8%!
株式会社インディードリクルートパートナーズのプレスリリース(2025年9月9日 11時00分)就職プロセス調査(2026年卒)「2025年9月1日時点 内定状況」
みなさんは「就職活動」について、どんなイメージを持っていますか?実は今、大学生の就職活動が大きな変化を迎えています。
株式会社インディードリクルートパートナーズの調査によると、2026年に卒業予定の大学生の就職内定率が、9月1日時点で94.8%に達しました。これは、今の採用スケジュールになってから最も高い数字です。
なぜ、これほど多くの学生が早くから内定を得ているのでしょうか。また、どんな業界や仕事が人気を集めているのでしょうか。
なぜ?過去最高の就職内定率
2026年卒の大学生の就職内定率は、前年の同じ時期と比べて0.6ポイント上昇し、過去最高を記録しました。この背景には、企業の強い採用意欲があります。
本来、政府は企業に対して「内定を出すのは10月以降にしてください」とお願いしています。しかし、このルールに罰則はないため、多くの企業が優秀な学生を早く確保しようと、前倒しで選考を進めているのです。
その結果、学生が有利な「売り手市場」と呼ばれる状況が続いています。

プレスリリースより
人気の業界は?IT分野が圧倒的な支持を集める
では、学生はどのような業界に就職しているのでしょうか。内定先として最も多かったのは「情報通信業」で、全体の28.3%を占めました。これは、ITサービスやソフトウェア、インターネット関連の仕事が含まれる分野です。次に「製造業(機械以外)」が15.7%で続いています。
情報通信業が人気な理由は、その「将来性」や「専門スキルが身につく」点にあります。AIやクラウド、サイバーセキュリティなど、私たちの生活に欠かせない技術を扱うこの業界は、今後も成長が期待されています。そのため、文系・理系を問わず多くの学生から注目されているのです。

就職プロセス調査(2026年卒)より
学生が本当に重視する「仕事選びの軸」
企業選びにおいて、今の学生が最も重視していることは何だと思いますか?それは「自分がやりたい仕事(職種)ができること」です。給料や会社の知名度よりも、自分の興味や関心に合った仕事内容を大切にする傾向が強まっています。
その次に、「希望の勤務地で働けること」や「納得できる給与・待遇」が続きます。また、最近では「仕事とプライベートの両立(ワークライフバランス)」や「オープンで風通しの良い社風」を重視する学生も増えています。
驚くことに、内定を得た学生の64.6%は2社以上から内定をもらっており、複数の選択肢の中から自分に最も合う会社をじっくり選んでいます。

まとめ
- 2026年卒大学生の就職内定率は94.8%と、過去最高の水準
- 企業の採用意欲が高く、就職活動の早期化が進む
- 最も人気のある業界は「情報通信業」で、将来性や専門性を評価
- 学生は「やりたい仕事ができるか」を最も重視し、働きやすさも大切にしている
今回のニュースは、社会が今どのような人材を求めているのか、そして人々が仕事に何を求めているのかを映し出す鏡のようなものです。情報通信業の人気は、私たちの社会がデジタル技術なしでは成り立たなくなっていることを示しています。また、学生が「やりがい」や「働きやすさ」を重視する姿は、これからの働き方が大きく変わっていく兆しと言えるでしょう。
みなさんが社会に出る頃、世の中はどのように変化しているでしょうか。どんな新しい仕事が生まれているでしょうか。この記事をきっかけに、ぜひ社会や経済のニュースに目を向けてみてください。そして、「自分はどんな未来を創りたいか」「そのために今、何を学ぶべきか」を考えてみるのはいかがでしょうか。