2024年の米騒動?スーパーでの米不足は本当か?

「スーパーに米がない」SNSで“米騒動”心配する声も… 農水省「93年とは状況違う」冷静な対応を呼びかけるワケ | 弁護士JPニュース

日本人の主食である米をめぐり、5月ごろから「米の価格高騰」や「米不足」がNHKや地方局などで報じられている。SNS上でも、「スーパーに米がない」「米がめちゃ値上がりしてる上に、売り場すかすか」「また平成の頃のように米騒動が起こるのかな」といった声...

ごはんとパン、どっちをよく食べますか?最近では米よりパン、という人も増えています。にぎり寿司を食べに行って、シャリ(ごはん)を残すことが問題になったりしました。

さて、最近おうちの方が「お米が高い」「お米があまり売っていなかった」なんて言っていたことはないですか?SNSでも「米がない」とか「また米騒動が起こるの?」と心配する声が上がっています。でも、本当に米不足なのでしょうか?

現在の米の在庫状況

農林水産省の担当者によると、今の米の供給量(供給が間に合っているかどうか)は心配いらないそうです。昨年度の米の販売量は前年より増えましたが、在庫量(倉庫に保管している米の量)は少し減りました。でも、全体のバランスは保たれています。食べ物の好みの多様化や人口減少により、年間の米の需要量(必要な量)は減少しています。

農林水産省 米に関するマンスリーレポート(2024年6月)
なぜ米不足と感じるのか?

米の価格が上がっているのは事実ですが、1993年のような大凶作(大きな災害で米が取れなかった年)の影響ではありません。現在の状況はコロナ前と似ています。一部のスーパーで米が見つかりにくいのは、新米が出るまでの時期や流通の問題が原因です。

政府の備え

万が一のために、政府は100万トンの備蓄米びちくまい(非常時に使うための米)を準備しています。これは、日本国民が2か月間消費する量に相当しますが、すべての米が取れなくなることはほぼ考えられません。過去数十年間、米の出来具合(どれくらい米が取れたか)は安定しているので、安心してください。

食料安全保障の強化

政府は先月、食料安全保障(必要な食べ物を確保すること)のための法律を改正しました。これから、お米や麦、大豆といった特定の食べ物の備蓄のあり方について議論が進められる予定です。

冷静な対応を呼びかけ

コロナ禍では消費者が食品を買いだめし、商品が不足することがありました。現在の在庫や価格は安定しており、備蓄制度もあるので、慌てずに冷静な対応が求められています。

まとめ
  • 消費者は冷静な対応を心掛けることが重要
  • 米の価格が上がっているが、供給は心配いらない
  • 一部のスーパーでの欠品はあるが、全体的な在庫は安定
  • 政府は備蓄米を準備し、食料安全保障を強化している

米不足や価格高騰のニュースを見て、どのように感じましたか?お米は私たちの主食であり、安心して食べられることが大切です。政府の備蓄制度や食料安全保障の取り組みについて調べてみませんか。もし、米が手に入りにくくなった場合、他にどんな食材で代用できるか、家族で話し合ってみるのも良いですね。

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