令和の米騒動再び?2025年の米事情
25年度に賃上げ、中小の半数が予定 小売業は3割止まり - 日本経済新聞
日本商工会議所は中小企業の賃上げ動向を調査した。2025年度に賃上げを予定している企業は計48.5%だった。業種別にみると建設業や製造業、卸売業は過半に達する一方で、小売業は34.1%にとどまった。調査は12〜18日に実施し、全国の1932社が回答した。「現時点では未定」は26.1%で「賃上げは行わない予定」は25.3%だった。業種別ではサービス業も賃上げ予定との回答が45.1%で、全体を下
2024年に起きた“令和の米騒動”は話題となり、多くの人々が米不足や米の値段が大きく上がったことに困ってしまいました。この米不足は、ただの過去の出来事ではなく、2025年のコメ事情や価格に影響を及ぼす可能性があります。2024年米不足の背景や今年2025年の米問題について見ていきます。
米不足の背景
2024年の夏から秋にかけて、コメが不足する事態が発生しました。その主な原因は以下の2つです。
- 異常気象: 高温や長雨によって収穫量が減少しました。
- 買いだめ: 地震や台風に備えて多くの家庭がコメを買いだめした結果、需要が急増しました。
たとえば、全国の主要スーパーでは在庫量が例年の8割程度に減少し、新米の流通によって一時的に状況は改善しましたが、再び同じ問題が発生する可能性が心配されています。
米の価格の決まり方と高くなる理由
米の価格は次のような要因によって決まります。
- 生産コスト:
種子や肥料、機械使用料など、農家が米を生産するための費用が価格の基礎になります。肥料や燃料費が高くなると、農家の負担が増え、それが価格に反映されます。 - 需給バランス:
消費者の需要が供給を上回ると、価格が高騰します。特に地震や台風の後には買いだめが発生し、バランスが崩れることがあります。 - 天候の影響:
異常気象や自然災害により収穫量が減ると、供給不足が発生し、価格が上がります。 - 物流コスト:
燃料価格の上昇や人件費の増加が輸送コストに影響し、それが価格に上乗せされます。 - 卸業者の値付け:
卸売業者は需要と供給のバランス、物流コストを考慮して価格を設定しますが、需給が逼迫すると値段がさらに上昇することがあります。 - 政策と補助金:
政府の価格安定政策や補助金が削減されると、農家のコストが直接市場価格に影響します。
これらの要因が重なることで、最終的に消費者が支払う価格が高くなります。
米不足時の代替食品
米が不足した2024年には、以下の食品が米の代わりによく利用されたといいます。
- パスタ: 調理が簡単で、さまざまな料理に使えます。
- うどん: 日本の伝統的な麺類で、温かい料理にも冷たい料理にも適しています。
- パン: 保存性が高く、主食として手軽に取り入れられます。
- オートミール: 栄養価が高く、朝食や軽食に最適です。
- じゃがいも: 炭水化物が豊富で、多彩な料理に活用できます。
まとめ
- 2024年の米不足は異常気象と買いだめが主な原因でした。
- 2025年は、大阪万博や気候変動による需要増加が懸念されています。
- 卸売価格の安定には、効率的な物流と情報共有が必要です。
- 米不足時には、代替食品を活用することで生活の質を維持できます。
米の価格が上がることは、これまで販売価格が低かった農家にとっては安定した収入につながる側面もあります。お米の価格について一度考え、農家の視点にも目を向けてみるのはいかがでしょうか。
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