空港や都心は高くなる!?スタバの「立地別価格」導入
- 2025年2月15日(土)からの商品価格の取り組みについて - 全国の約3割の店舗で「立地別価格」導入 一方、全店一律でソイミルク(豆乳)変更を無料化し、ドリップ コーヒー2杯目の提供価格などは現行価格を維持 | スターバックス コーヒー ジャパン
スターバックス コーヒー ジャパンからの「プレスリリース(2025/01/31)」です。
同じ商品でも場所によって値段が違うことに気づいたことはありますか? 駅や空港、テーマパークでは飲み物が高く売られることがあります。
2025年2月15日から、スターバックスも全国の約3割の店舗で「立地別価格」を導入し、東京23区や空港ではコーヒーの価格が上がります。なぜ価格が変わるのか? この記事では、その理由や他の飲食店の例、経済への影響をわかりやすく解説します。
「立地別価格」とは?
スターバックスは2025年2月15日から、全国1991店舗(2024年12月時点)のうち約3割で「立地別価格」を導入します。これは、店舗の立地や周辺環境によって商品の価格を変える仕組みです。
価格設定の詳細
- Aエリア: 空港やサービスエリアなど → 平均6%(13~32円)の値上げ
- Bエリア: 東京23区や大阪市内の一部店舗 → 平均4%(4~28円)の値上げ
- その他エリア: 残り7割の店舗 → 現行価格を維持
例えば、空港の店舗では観光客や出張者の利用が多いため、価格が少し高めに設定されます。これは、ホテルやレンタカーなどのサービスでも見られる傾向です。
一方、地方都市や郊外の店舗では、これまで通りの価格が維持されます。
なぜ「立地別価格」を導入するの?
1. 運営コストの違い
都市部や空港では家賃や人件費が地方と比べて約1.5~2倍以上高くなることがあります。例えば、東京の主要駅近くの店舗の賃料は地方都市の数倍になることも珍しくありません。
こうした高コスト地域では、商品の価格を上げることで収益を確保する必要があります。
2. 需要と供給のバランス
混雑しやすい場所では、多くのお客さんが訪れるため、サービスの負担が増えます。高い需要に対応するために、価格を調整してバランスを取っています。
3. 公平性と効率性
地域ごとの経済状況に合わせた価格設定をすることで、公平性を保ちつつ、効率的な運営を目指しています。
他にもある!身近な「立地別価格」の例
実は、スターバックス以外にも「立地別価格」を採用しているお店があります。
- 自動販売機: 駅構内や観光地では飲み物の価格が少し高い
- 映画館: 都市部と地方でチケット料金が異なることがある
- コンビニ: 空港内では商品の価格が高めに設定されることが多い
また、リンガーハットやすかいらーくグループ(ガスト・バーミヤン)、さらにはマクドナルドも地域ごとに異なる価格を設定しています。
例えば、マクドナルドでは都市部の店舗では高めの価格が設定されていることが多く、地方では比較的安価な価格が維持されていることが知られています。
都心型価格が店舗収益に与える影響
メリット
- 収益性の向上: 高コスト地域で利益を確保し、全体の収益性を改善できる
- 客単価の上昇: 値上げによって客単価が上昇し、一部の顧客減少をカバーできる
課題
- 顧客行動への影響: 値段の高い店舗から通常価格の店舗へ客が流れる可能性がある
- ブランドイメージへの影響: プレミアム感を演出できる一方で、「不公平」と感じる顧客もいる可能性がある
まとめ
- スターバックスは2025年2月15日から全国約3割の店舗で「立地別価格」を導入
- 空港や都市部など特定地域で平均4~6%の商品値上げ
- 理由は運営コストや需要と供給のバランス、公平性を考慮したもの
- マクドナルドや自動販売機、映画館など身近な場所でも同じ仕組みがある
なぜ同じ商品でも場所によって価格が違うのか? これは経済学でいう「需給バランス」が関係しています。需要が高い場所では価格が上がりやすく、逆に需要が低い場所では価格が下がる傾向があります。この機会に、経済の基本的な仕組みについて考えてみましょう。
自分だったらどんな場所でどんな商品を売りたい?」と考えることで、新しいビジネスアイデアにつながるかもしれません。
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