「500円戦争」開戦!雑貨店はもう100円がメインじゃない
無印、3COINS、ダイソーが大激突 雑貨店「500円戦争」のゆくえ(1/4 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
かつて雑貨店といえば100円や300円の商品が多かったが、近年は最低ラインが500円となりつつある。今回は良品計画、大創産業、パルグループホールディングスが手掛ける各チェーンを分析しつつ「500円戦争」のゆくえを探る。
最近、「500円戦争」という言葉が雑貨店の世界で話題になっています。これは、今まで100円や300円の商品が主流だった雑貨店が、500円前後の少し高めの商品を増やしている現象を指します。
例えば、3COINSでは高級感のある3000円の商品も扱うようになり、ダイソーも新しいブランド「Standard Products」を始めました。この背景には、円安や物価上昇といった経済的な理由や、消費者の求めるものが変わったことがあります。
雑貨店の多様化する戦略
3COINSのプラス戦略
3COINSは、もともと女性に人気の可愛い商品を中心に販売していました。最近では、実用的でおしゃれな商品も増やし、幅広い年代の人が利用するようになっています。特に人気なのは、「スタイリッシュな保存容器」や「おしゃれな壁掛け時計」などで、多くの人が「使いやすいだけでなく見た目も素敵」と評価しています。
ダイソーの新業態
ダイソーは、新しいブランド「THREEPPY」や「Standard Products」を始めました。「THREEPPY」はカラフルでかわいい商品が多く、「Standard Products」は落ち着いた色合いの食器や雑貨を中心に販売しています。どちらも、100円商品とは違う高品質な商品で人気を集めています。
無印良品の挑戦
無印良品は「無印良品 500」という新しい店舗を作りました。この店舗では、500円以下の手頃な価格の商品が多く並んでいます。ただし、一部には500円を超える商品もあり、大都市の駅近くの便利な場所に出店しているのが特徴です。
セリアの安定感
セリアは、これまで通り100円商品を中心に販売しながら、おしゃれで使いやすい商品を増やしています。特に、DIY向けの商品やデザイン性の高い商品が中高生にも人気です。
キャンドゥの多彩なアプローチ
キャンドゥは、季節ごとの特集コーナーやSNS映えする商品で注目を集めています。例えば、「デザインがかわいいキッチン用品」や「収納力抜群のボックスシリーズ」が人気です。また、大型スーパーやショッピングモール内に出店することで、買い物のついでに立ち寄れる便利さもポイントです。
円安と価格の変化
円安とは?
円安とは、日本のお金である円の価値が外国のお金と比べて低くなることを言います。これによって、海外から輸入する商品の値段が高くなります。例えば、2024年には輸入コストが15%も増えたため、雑貨店も商品の値上げを余儀なくされました。
なぜ100円以外の商品を売るの?
物価が上がると、100円の商品だけでは利益を出しづらくなります。そのため、300円や500円の商品を増やし、高品質な商品を提供することで、より多くの人に選ばれるようにしています。
雑貨店の未来
雑貨店業界では、500円という新たな価格帯が競争の主戦場となり、各社が独自の戦略で市場を開拓しています。今後、人口減少や消費行動の変化が予想される中、オンライン販売やサステナブルな商品開発が成長の鍵を握るでしょう。例えば、オンライン販売ではスマートフォンで簡単に注文できるアプリが人気を集めており、サステナブルな商品ではリサイクル素材を使用したエコバッグや環境に配慮した洗剤が注目されています。
- 3COINS:実用性を高めた「3COINS+plus」で新たな顧客層を獲得。
- ダイソー:THREEPPYやStandard Productsで価格帯を拡大。
- 無印良品:「無印良品 500」で駅チカに特化した展開。
- セリア:100円ショップの基本を守りつつ、デザイン性で差別化。
- キャンドゥ:SNS映えや季節商品でトレンドを意識。
まとめ
- 雑貨店業界では、「500円戦争」を背景に新しい価格帯の商品が主力になりつつあります。
- 各社は顧客の多様なニーズに応え、差別化された戦略を展開
- 円安や物価高の影響で、100円以外の商品が重要性を増している
- 環境配慮やオンライン販売が今後の成長の鍵
このニュースに併せて、以下について考えてみませんか。
- 雑貨店が価格を上げても顧客に受け入れられる理由は?
- 円安が商品価格や戦略に与える影響とは?
- 自分ならどの雑貨店を選ぶ?その理由は?
例えば、「なぜ値段が上がっても商品が売れるのか?」を考える際には、自分が普段使っている文房具やアクセサリーの値段変化を思い浮かべると理解しやすいかもしれません。また、円安が影響している商品として、輸入されたお菓子やスマートフォンケースが例として挙げられます。
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