サンドイッチかデザートか?イギリスで話題のイチゴサンドと税金の関係
イギリスで日本風イチゴサンドがバズってる。「これはサンドイッチか?」の議論も | ギズモード・ジャパン
バナナはおやつに入るのか?的な。サンドイッチ発祥の国イギリスで、今日本にインスパイアされたイチゴのサンドイッチが大当たりしています。 老舗スーパーマーケット Marks & Spencer(マークス・アンド・スペンサー)が限定発売した「Red Diamond Strawberry and Crème Sandwich」は、確かに見た感じ、日本のイチゴサンドとだいたい同じです。微妙に違うのは、クリ
日本の「フルーツサンド」をモデルにしたイギリスのイチゴサンドイッチが大ヒットしています。朝から売り切れ続出の人気商品ですが、イギリスでは「サンドイッチ」と「デザート」の分類によって税率が異なるため、税金の扱いをめぐって議論が起きています。
パンにイチゴとクリームを挟んだこの食べ物は、いったいどちらに分類されるべきでしょうか。
イギリスで注目されるイチゴサンド
イギリスのスーパー「マークス・アンド・スペンサー」は2025年夏限定で「ストロベリー&クリームサンドイッチ」を発売しました。価格は約570円で、地元産の新鮮なイチゴとホイップクリームチーズを甘いパンで挟んだ商品です。
販売開始後すぐに話題となり、ロンドン中心部の店舗では朝の開店直後に40個がわずか5分で完売しました。SNS上でも「見た目が可愛い」「新しい味」と話題を集め、若者や観光客の間で特に人気となっています。
食品分類で変わるイギリスの消費税
イギリスでは食品の種類や状態によって消費税(VAT)の税率が異なります。サンドイッチのような生活必需品は税率が0%ですが、デザートやお菓子は贅沢品として20%の税率が適用されます。
税率の分類基準は以下のポイントで決まります。
- 食品の種類
- 基本的な食品(パン、サンドイッチ、ケーキなど)は0%
- お菓子類(チョコレートビスケット、アイスクリームなど)は20%
- 食べ方や状態
- 冷たい状態で持ち帰るサンドイッチは0%
- 店内飲食や温かい食品は20%
- 成分や見た目
- 甘みのあるパンやクリーム入りで手で食べる食品は「デザート」と判断されやすい
今回のイチゴサンドは甘いクリームとイチゴがパンに挟まれているため、「サンドイッチかデザートか」という分類が議論になっています。専門家によれば、税務当局が「デザート」と判断する可能性も指摘されています。
日本のフルーツサンドが世界で注目される理由
日本のフルーツサンドは、ふわふわのパンに新鮮なフルーツとクリームを挟んだ美しい食べ物です。イギリスではこのような組み合わせが新鮮でおしゃれだと感じられ、SNSや動画サイトを通じて海外にも広がっています。
イギリスのイチゴサンドも、こうした日本のフルーツサンドの影響を受けて誕生しました。

他国でも起きる食品分類問題
食品分類による税金の問題はイギリスだけではありません。
アイルランドでも、あるサンドイッチチェーンのパンが糖分過多のため「パン」と認められず、課税対象となる事例がありました。このように、食品の分類基準は国ごとに異なるため、企業にとっては重要なビジネス課題となっています。
イギリスの食品税率の例
商品名 | 税率 | 理由 |
---|---|---|
サンドイッチ | 0% | 冷たいまま持ち帰る基本食品 |
ケーキ | 0% | 基本食品として認識される |
チョコビスケット | 20% | チョコレートでコーティングされたお菓子 |
アイスクリーム | 20% | お菓子類として扱われる |
店内で食べる温かい食品 | 20% | ケータリングサービスとして扱われる |
まとめ
- イギリスで日本風イチゴサンドが人気
- 食品の分類で税金が変わる
- 日本の食文化が世界に広がっている
- 税金ルールの理解がビジネスに不可欠
食品の分類による税金の差はビジネスに大きな影響を与えます。同じ商品でも分類が変われば価格設定に差が出てきます。皆さんも身近な食品がどのように分類されるか調べてみましょう。税金ルールを理解することは、企業にとっても消費者にとっても重要です。
今後、どのような食品が世界で話題になるかを予想してみるのも、ビジネスや経済を理解する上で役立つでしょう。