大騒動!お店のストライキと新しいオーナー

そごう・西武労組あすスト突入、7&i側から売却回避確約取れず - Bloomberg

セブン&アイ・ホールディングス(7&iHD)傘下の百貨店子会社そごう・西武労働組合は30日、ストライキを決行する意向を明らかにした。7&iHDから米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループへのそごう・西武株譲渡をしないとの確約が取れなかったためとしている。

セブン&アイ・ホールディングスという会社があります。
コンビニの「セブンイレブン」、スーパーの「イトーヨーカ堂」って知っていますよね。ほかにもコンサートチケットなどを売っている「ぴあ」なんかもセブン&アイ・ホールディングスの会社です。

このセブン&アイ・ホールディングスが、そごう・西武っていう東京などにある百貨店を売ることになったのです。。でも、お店の人たちは、百貨店を売る条件じょうけんが気に入らなくて、そごう・西武池袋本店では、8月31日にストライキ(仕事をせずに抗議こうぎすること)をすることを決めました。お店を売ったあとにどんなお店を置くかとか、働いている人たちが今後も仕事を続けられるかなどの条件が納得できないということです。

そごう・西武本店(池袋)
そごう・西武サイトより

ストライキになると、お店は閉まることになります。新しいお店の持ち主は「フォートレス・インベストメント・グループ」というアメリカの会社だけど、最初は2,500億円で買うという話が、2,200億円くらいに値段が下がったみたいです。また、セブン&アイ・ホールディングスはこれまでそごう・西武に1,600億円ほどお金を貸していましたが、そのうち900億円は返さなくてもいいという話になっています。ですので、実際に売ってもらえるお金の額は2,200億円よりもけっこうへってしまいそうです※。

新型コロナウイルスの流行で、百貨店は売上やもうけが大きく下がりました。それで、セブン&アイ・ホールディングスはそごう・西武を売ることにしたのです。そごう・西武を買うフォートレス・インベストメント・グループは、電気製品などを売っているヨドバシと組んで、そごう・西武を復活させようと考えているのですが、それによって、今ある店がなくなる可能性もあるのです。それで、働いている人たちは仕事がなくなるかもしれないという不安から、今回のストライキをすることになりました。

会社やお店で働いていると、自分ではどうにもできない事が起きて、今まで通り働けなることもあるのです。大人の世界でも、考え方や意見の違いでこういった問題が起きることもあります。この問題がどんなふうに解決するのか、ぜひ見守ってみてください。

※2023/9/1追記
セブン&アイ・ホールディングスがそごう・西武を売った金額は8500万円くらいになったということです。2,200億円という話でしたが、そごう・西武がしていた借金などを引いたら8,500万円くらいになりました…

セブン&アイHD、そごう・西武の売却額は8500万円と発表 | 毎日新聞

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は1日、傘下の百貨店大手「そごう・西武」の米投資ファンドへの売却が完了したと発表した。実質的な売却額は8500万円となる見込み。企業価値は約2200億円と算定したが、そごう・西武などが抱える負債額などを差し引いた。