ディズニー vs 家族:利用規約で裁判無効?

ディズニー、死亡事故遺族に「ディズニープラス加入歴があるため訴訟無効」主張を取り下げ。今回のみの特例と強調 | テクノエッジ TechnoEdge

ディズニー・リゾート内レストランの食事が原因のアレルギー症状で女性が亡くなり、遺された夫がレストランおよびディズニーの監督責任を訴えていた裁判について。

アメリカのディズニー・リゾートで起きた悲しい事故で、ある家族がディズニーを訴えました。しかし、ディズニーが出した反論は「利用規約に同意していたから訴訟は無効」というものでした。こんな利用規約があるなんて、みんな知っていたでしょうか?
サービスを使ったりする前に「利用規約」に同意する必要があります。あなたも利用規約にサインしたことがありますか?あなたや家族はその利用規約、ちゃんと読んでいますか。

訴訟の経緯

2023年、ニューヨークに住む医師のTangsuanさんが、ディズニー・リゾート内のレストランで食べた料理が原因でアレルギーを起こし、亡くなってしまいました。彼女の夫、Piccoloさんは、ディズニーとレストランの責任を問うために裁判を起こしました。

ディズニーの主張とその問題点

ディズニーは、夫のPiccoloさんが過去にディズニープラスという動画サービスに登録した際、利用規約に同意していたため、ディズニーを裁判で訴える権利がないと主張しました。この利用規約には、ディズニーやその関連会社を相手にする訴訟を放棄する条項が含まれていたからです。

ここでの問題

この利用規約は、動画サービスのためにサインアップした際に同意したもので、リゾートでの事故にまで影響を与えるとは誰も思わなかったでしょう。利用規約に気づかないうちに、重要な権利を放棄してしまうことがあるのです。まるで、ゲームで「次に進む」ボタンを押しただけで、知らないうちに大切なルールが変わってしまうようなものです。

ディズニーの対応の変化

この裁判がニュースで大きく取り上げられると、ディズニーは訴訟を取り下げることを決めました。ただし、今回の対応は特例であり、今後も同じようなことが起こった場合、利用規約を主張する可能性があることに変わりはありません。

監督責任の問題

ディズニーは、問題のレストランがディズニーの土地にあるだけで、管理しているわけではないと主張しました。しかし、原告側は、ディズニーが公式ウェブサイトでレストランの情報やアレルギー対策についても掲載していたため、監督責任があると反論しています。

まとめ
  • ディズニー・リゾートで起きたアレルギー事故でディズニーが訴えられた
  • ディズニーの監督責任についても争われており、裁判の結果が注目されている
  • ディズニーは利用規約を根拠に訴訟を無効と主張
  • ディズニーは主張を取り下げたが、今後も利用規約を主張する可能性がある

利用規約は、実はとても大切なものです。でも、普段の生活ではあまり意識していないかもしれません。家族で、これまでにサインした利用規約や契約について話し合ってみませんか?どんなリスクがあるのかを考えることで、将来の大事な決断に役立つかもしれません。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。