半年ぶりに日経平均4万円台回復!半導体・AIが動かす株式市場

日経平均は4日続伸、5カ月ぶり4万円回復 主力株がけん引 | ロイター

東京株式市場で日経平均は、前営業日比566円21銭高の4万0150円79銭と4日続伸して取引を終えた。主力株をけん引役として寄り付き直後から5カ月ぶりとなる4万円を回復し、上昇に弾みがついた。取引時間中としては1月24日以来の高値を付け、終値ベースでは年初来高値を更新し、24年12月27日以来6カ月ぶりの高値となった。

2025年6月27日、日経平均株価が約半年ぶりに4万円台を回復しました。
ニュースでよく耳にする「日経平均株価」ですが、これは日本を代表する225社の株価を平均した数字で、日本経済の元気さを表す指標です。なぜ今回は大きく上がったのでしょうか。
株価の動きは私たちの生活や将来にも関係しています。いま何が起きているのか、一緒に見ていきましょう。

日経平均株価とは

日経平均株価は、日本の株式市場を代表する225社の株価を平均して計算したものです。この数字が上がると、日本の企業が元気で、経済が良い状態だと考えられます。逆に下がると、景気が悪くなっている可能性があります。
ニュースで「日経平均株価が上がった」「下がった」とよく聞くのは、このためです。

日経平均株価の今年の推移
株探より
どうして4万円台に戻ったのか

2025年6月27日、日経平均株価は前日より566円21銭も上がり、4万0150円79銭で取引を終えました。
これは約半年ぶりの4万円台回復です。主な理由は次の通りです。

アメリカの株価上昇
アメリカの株式市場で半導体関連の株が大きく値上がりしました。日本でも半導体企業の株価が上がり、日経平均を押し上げました。

AIの普及による半導体需要増
生成AIの利用が広がり、AIを動かすために多くの半導体が必要になりました。この期待が半導体メーカーの株価を押し上げています。

中東情勢の落ち着きと関税問題の緩和
中東の緊張がやわらぎ、アメリカの関税引き上げが延期される可能性が出てきました。これにより投資家の不安が減りました。

配当金の再投資や海外投資家の動き
6月は配当金を受け取る時期で、そのお金を再び株に投資する動きが強まりました。さらに海外投資家も多く株を買いました。

今後の注意点と見通し

日経平均株価が上がったのは良いニュースですが、今後も変動に注意が必要です。

  • 半導体やAI関連は注目されていますが、急上昇のあとは一時的に下がる可能性もあります。
  • アメリカの中央銀行(FRB)の金利政策によって株価は大きく動きます。
  • 2025年後半には関税問題や日本の選挙など、株価に影響を与える出来事も予定されています。
アメリカと日本の金利政策の違いと株価への影響

アメリカは景気を支えるために金利を下げようとしており、企業の投資や株への資金が増え、株価が上がりやすくなります。一方、日本では物価上昇を抑えるために金利を引き上げる動きがあり、企業の借り入れコストが増えたり円高になったりして株価の重しになる可能性があります。こうした日米の金利政策の違いは投資判断において重要なポイントです。

まとめ
  • 日経平均株価が約半年ぶりに4万円台を回復した
  • 主な要因はアメリカの株価上昇、半導体需要増、中東情勢の落ち着き
  • 配当金の再投資や海外投資家の買いも株価を押し上げた
  • 今後は金利政策や政治情勢に注意が必要

株価は世界のニュースや経済の変化と深く関わっています。みなさんもニュースを見たり経済の仕組みを調べたりして、自分の将来やお金の使い方について考えてみませんか。株式市場の変化を知ることは、将来の仕事や生活を考えるヒントになります。
世界の動きに関心を持ち、自分で情報を集める習慣をつけることで、将来の選択肢を広げられます。身近なニュースをきっかけに、ぜひ家族や友達とも話し合ってみてください。