JR四国の駅でトイレットペーパーがなくなったわけ
駅のトイレにはトイレットペーパーがある。これが当たり前になったのは、実は24年くらい前の2000年あたりからなのです。
駅への文句「トイレに紙がない!」に対応するためや、流せない(水に溶けない)ティッシュを流されて壊れたりしたことが多かったので、置くようになったのです。
おうちの方に「昔はトイレにティッシュペーパーが30円くらいで売っていたの?」と聞いてみてください。
ということでトイレの話です。
「5月1日より、このトイレに『トイレットペーパー』は設置いたしません」
高松市内のJR予讃線・端岡駅でこのようなお知らせが貼り出され、話題になっています。なぜトイレットペーパーがなくなったのでしょう。
端岡駅のトイレにて
— 桃太郎🚃❤️ (@JR12107812) April 12, 2024
5月1日からトイレットペーパー設置無くなるらしい pic.twitter.com/Ir3lvXzTfb
トイレットペーパーがなくなった理由
JR四国がトイレットペーパーを置かない理由は、いたずらや盗難です。特にこの駅は「無人駅」(駅に駅員さんがいない駅)になっていて、トイレットペーパーを補充するのがとても難しいのです。また、お金もあまりかけられないので、トイレットペーパーを設置しないことに決めたのです。
代わりに、ポケットティッシュを持ってくるようにとお願いしています。お金を払って自動販売機でティッシュを買うこともありません。
無人駅で起こる問題
香川県のJR四国の駅のほとんどは無人駅で、たくさんの駅でトイレットペーパーが置かれていません。理由は、盗難やいたずら、そして管理が難しいからです。駅の数も少しずつ減っていて、トイレのある駅は今では30駅しか残っていません。
どうしてトイレットペーパーがなくても大丈夫なの?
JR四国は「ポケットティッシュを使ってください」と言っていますが、不便だと思う人もいるでしょう。特に、列車の中にトイレがないときは、駅のトイレがとても大事です。
鉄道会社の経済の問題
このトイレットペーパー問題は、いたずらや盗難だけが原因ではありません。鉄道会社の経済状況も関係しています。少子高齢化(年を取った人が増え、子どもの数が減ること)で、田舎の駅を利用する人が少なくなっています。だから、駅を管理するお金が少なくなっているのです。
まとめ
- JR四国は、無人駅のトイレでトイレットペーパーを設置しないことを決定
- 理由はいたずらや盗難、管理の難しさ
- 香川県内のJR四国の多くの駅が無人化し、トイレの数も少なくなっている
- 駅を管理するお金を減らさないといけないので、トイレットペーパーも置かないことにした
無人駅や公共サービスの課題は日本全国で見られます。最近では、コンビニや地域ボランティアが公共サービスを支える動きも出ています。例えば、無人駅のトイレにトイレットペーパーを置くために、地元の人たちが協力している例もあります。公共のサービスをどうやって守っていくか、みんなで考えていくことが大切ですね。
このニュースは、私たちが当たり前に思っている公共サービスの維持が、必ずしも簡単ではないことを示しています。鉄道会社が直面する経済的な問題は、私たちの日常生活にも影響を与えるかもしれません。あなたなら、公共の場でのこうしたサービスを維持するために、どのような工夫を提案しますか?