JR四国の駅でトイレットペーパーがなくなったわけ

駅のトイレにはトイレットペーパーがある。これが当たり前になったのは、実は24年くらい前の2000年あたりからなのです。
駅への文句「トイレに紙がない!」に対応するためや、流せない(水に溶けない)ティッシュを流されて壊れたりしたことが多かったので、置くようになったのです。
おうちの方に「昔はトイレにティッシュペーパーが30円くらいで売っていたの?」と聞いてみてください。

ということでトイレの話です。

「5月1日より、このトイレに『トイレットペーパー』は設置いたしません」
高松市内のJR予讃線よさんせん端岡駅はたおかえきでこのようなお知らせが貼り出され、話題になっています。なぜトイレットペーパーがなくなったのでしょう。

トイレットペーパーがなくなった理由

JR四国がトイレットペーパーを置かない理由は、いたずらや盗難です。特にこの駅は「無人駅」(駅に駅員さんがいない駅)になっていて、トイレットペーパーを補充するのがとても難しいのです。また、お金もあまりかけられないので、トイレットペーパーを設置しないことに決めたのです。

代わりに、ポケットティッシュを持ってくるようにとお願いしています。お金を払って自動販売機でティッシュを買うこともありません。

無人駅で起こる問題

香川県のJR四国の駅のほとんどは無人駅で、たくさんの駅でトイレットペーパーが置かれていません。理由は、盗難やいたずら、そして管理が難しいからです。駅の数も少しずつ減っていて、トイレのある駅は今では30駅しか残っていません。

どうしてトイレットペーパーがなくても大丈夫なの?

JR四国は「ポケットティッシュを使ってください」と言っていますが、不便だと思う人もいるでしょう。特に、列車の中にトイレがないときは、駅のトイレがとても大事です。

鉄道会社の経済の問題

このトイレットペーパー問題は、いたずらや盗難だけが原因ではありません。鉄道会社の経済状況も関係しています。少子高齢化(年を取った人が増え、子どもの数が減ること)で、田舎の駅を利用する人が少なくなっています。だから、駅を管理するお金が少なくなっているのです。

まとめ
  • JR四国は、無人駅のトイレでトイレットペーパーを設置しないことを決定
  • 理由はいたずらや盗難、管理の難しさ
  • 香川県内のJR四国の多くの駅が無人化し、トイレの数も少なくなっている
  • 駅を管理するお金を減らさないといけないので、トイレットペーパーも置かないことにした

無人駅や公共サービスの課題は日本全国で見られます。最近では、コンビニや地域ボランティアが公共サービスを支える動きも出ています。例えば、無人駅のトイレにトイレットペーパーを置くために、地元の人たちが協力している例もあります。公共のサービスをどうやって守っていくか、みんなで考えていくことが大切ですね。

このニュースは、私たちが当たり前に思っている公共サービスの維持が、必ずしも簡単ではないことを示しています。鉄道会社が直面する経済的な問題は、私たちの日常生活にも影響を与えるかもしれません。あなたなら、公共の場でのこうしたサービスを維持するために、どのような工夫を提案しますか?