お米も外食も高くなった!いつまで物価は上がるの?

東京コアCPI、10月は+1.8%に鈍化 人件費転嫁の広がり限定的か | ロイター

総務省が25日に発表した10月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は107.9と、前年同月比1.8%上昇した。エネルギー価格の伸び率が大幅に縮小、コアCPIの上昇率は日銀が目標とする2%を下回り、今年4月以来の低さとなった。

「モノのねだんが高い…」おうちでもこんなことをおうちの方が言っていたりしませんか。

今年10月の東京都の消費者物価指数しょうひしゃぶっかしすうでは、物の値段が前年より1.8%も上がったことがわかりました。特にお米の値段は驚きの62.3%もアップしており、これは1971年以来の大幅な値上がりです。どうしてこんなに物価が上がってしまったのでしょうか?これからも物価は上がるのでしょうか。

消費者物価指数ってなに?

消費者物価指数(CPI)は、みんなが普段買っている物やサービスの値段の変化を示す数字です。10月の東京都区部の消費者物価指数は前年同月比1.8%上昇し、食べ物やサービスの値段が全体的に上がっています。これにより、おこづかいや家族のお金の使い方にも影響が出てくるかもしれません。

お米の値段が62.3%も上がった理由

今年のお米の価格が前年より62.3%も上がりました。この理由のひとつに、円安といって、日本の円の価値が他の国のお金に比べて低くなっていることがあります。
円安だと、外国から買ってくる物の値段が上がり、輸入品に頼る肥料や資材の価格も高くなります。また、お米を育てるための肥料や人件費も増えているため、その分のコストが商品に反映されているのです。

外食費の値上がり

お米の値上がりが外食費にも影響しています。例えば、おすしやカレーなど、米を使う料理の値段が上がると、外でご飯を食べるときの費用も増えてしまいます。10月のデータでは、すしの値段が5.4%上がったと報告されています。これは、家庭でも外でも食べる物の値段がじわじわと高くなっていることを表しています。

人件費が価格に与える影響

サービス業で働く人たちの給料も少しずつ上がっています。これを人件費の上昇といいます。外食やインターネットの料金など、働く人の給料が上がることで一部のサービスの価格にも影響が出てきました。しかし、すべてのサービスに人件費の上昇が反映されるわけではなく、他の分野ではまだ少し時間がかかりそうです。

エコノミストの見解と日銀の見通し

日本銀行は、物価が安定するように調整を行っています。
今回の物価上昇率は2%に届かず1.8%でしたが、エコノミスト(経済の専門家)たちは、今後の物価の動きについても注目しています。一部のエコノミストは「賃金がさらに上がらないと、これ以上の物価上昇は難しい」と話しており、物価が上がるスピードが今後ゆっくりになるかもしれないとも言われています。

まとめ
  • 消費者物価指数:物やサービスの値段の変化を示す数字で、東京都区部の10月は前年より1.8%上昇
  • お米の値上がり:62.3%の急上昇 - 円安と肥料や人件費の増加が影響
  • 外食費:お米の値上がりがすしなどの外食費にも影響を与え、家庭でも食べる費用が上がっている
  • 人件費:サービス業など一部の分野で働く人たちの給料が上がり、それが価格に反映される
  • エコノミストの見解:物価が上がるスピードは今後ゆっくりになる可能性もある

最近、食材の他にも電気代やガス代などのエネルギー費用が上がっています。電気やガスは私たちの生活に欠かせないものなので、物価の上昇が家計に大きな影響を与えます。エネルギー価格は今後も安定しない可能性があるため、少し節約を意識することが大切かもしれません。
日々の生活に欠かせない食材やサービスの値段が上がると、家計の負担が増えることもあります。モノのねだんが上がるのと同じように、働いてもらえるお金(給料)も上がればよいのですが、会社がしっかりお金をかせがないと、給料をたくさん払えません。これが日本で起きている問題なのです。

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