日本旅行が割安に!円安で米国人旅行者が記録的増加

円安ニッポンは「別世界」、記録的な数の米国人が旅行へ-デルタ航空 - Bloomberg

米航空大手のデルタ航空は、円安で日本行き便の需要が急増していると指摘。日本への旅行が突如大幅に割安になり、人気を集めていると述べた。

最近、たくさんのアメリカ人観光客が日本を訪れているのを知っていますか?新型コロナウィルスの大流行が落ち着いてから、街なかでも外国人観光客を目にする機会が増えたと思いませんか。

これはどうしてでしょうか?そう、円安が1つ理由ですね。円安が、海外の人たちにとって日本旅行をとても安くしているのです。もう少しくわしく見てみましょう。

円安がアメリカ人を引き寄せる理由

最近、日本に来るアメリカ人旅行者が急に増えています。その理由の一つが「円安」です。円安になると、アメリカのお金(ドル)で日本のお金(円)をたくさん買えるようになります。これにより、日本での買い物や旅行がとても安く感じられるのです。

デルタ航空のグレン・ホーエンスタイン社長は、「記録的な数の米国人旅行者が日本に向かっている」と話しています。新型コロナウイルスの影響が減り、出張が増えていたところに、レジャーとしての旅行ブームが加わったそうです。

円安と海外旅行客が増える関係

円安が進むと、対ドル相場が1986年以来の水準にまで下がりました。この円安の影響で、日本に来る旅行者の購買力(買い物をする力)が高まり、日本観光ブームが起きています。日本は旅行先としての魅力が増し、多くのアメリカ人にとって「毎日が大安売り」の「別世界」のように感じられるようです。

また、アメリカは日本以上にインフレ(モノの値段が上がり続けること)が進んでいます。それもあって、日本のモノが余計に安く感じるのです。

観光客増加のデメリット:インバウンドと観光公害

海外からの旅行者が増えることにはデメリットもあります。

インバウンドとは、海外から日本に来る旅行者のことを指します。観光公害とは、観光地が混みすぎて地域の人々の生活が不便になる問題のことです。たくさんの旅行者が一度に訪れると、交通渋滞やごみ問題が起こりやすくなります。

京都では、観光客が多すぎて通勤通学のためのバスにも乗れない、という問題もありました。最近、観光客専用のバスを走らせたりもしています。

観光客で混雑する京都を救え!観光特急バス

京都に行ったことがありますか?有名な清水寺や銀閣寺、祇園など、観光客に大人気の場所がたくさん…

まとめ
  • 円安が進むと、アメリカから日本への旅行が割安になる
  • デルタ航空のホーエンスタイン社長は、日本行きのアメリカ人旅行者が急増していると話している
  • 円安により日本の旅行先としての魅力が増し、観光ブームが起きている
  • インバウンドと観光公害が増加する可能性がある

観光客が増えることで、ホテルや旅館、飲食店などはお客が増えてもうかりやすくなります。一方で、観光公害でふだんの生活がしにくくなることもあります。外国からの観光客が増えることで起こるメリットとデメリットについて、ぜひ考えてみてください。

また、円安で、日本から海外に旅行するのは昔よりかなりお金がかかってしまいます。海外旅行をおうちの方にお願いするのは、もうちょっと円安が落ち着いてからのほうがよいでしょう…。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。