知らないうちに同意？Uberの利用規約で裁判ができない（アメリカ）

Uber（タクシー）で事故にあったけど、Uber Eatsの利用規約に同意していたから裁判を起こせなかった？

ニュージャージー州に住む夫婦がUberに乗っていたときに事故にあい、裁判を起こそうとしたところ、Uberの「利用規約」に同意していたために裁判ができなくなりました。この規約には「仲裁条項」というものが含まれており、裁判ではなく第三者が間に入って解決する方法をとらなければいけなかったのです。

仲裁条項って何？

仲裁条項とは、トラブルが起きたときに裁判ではなく、「仲裁」という方法で解決するというルールです。
仲裁では、裁判のように判決を下すのではなく、第三者が問題を話し合いで解決します。しかし、この方法では利用者が本当に納得できる結果が得られないことが多く、企業に有利な結果になりがちです。例えば、今回のニュージャージーのケースでは、Uberの運転手が赤信号を無視して事故を起こしましたが、裁判に持ち込めなかったのは、この仲裁条項のせいです。

子供が同意しちゃうリスク

今回のアメリカでの事例では、親ではなく、12歳の娘が親のアカウントを使ってUber Eatsを注文したときに、この仲裁条項に同意してしまいました。多くの家庭で、親が気づかないうちに子供がアカウントを使って利用規約に同意してしまうことがあります。
例えば、みんながよく遊ぶスマホゲームやアプリでも、同じように規約に同意してしまうことがあるかもしれません。

他のサービスでも同じような問題

Uberだけではなく、ディズニーやAmazonなどの大手企業でも同じような仲裁条項が含まれています。例えば、ディズニーのレストランでアレルギーが原因で亡くなった人の家族が訴えを起こそうとしたときも、ディズニー+の利用規約に同意していたため、裁判に持ち込めなかったケースがあります。つまり、さまざまなサービスの利用規約には、私たちが知らない間に大切な権利を制限されることがあるのです​。

他の大手企業、例えばAppleやAmazonも利用規約に仲裁条項を含めており、消費者が裁判を起こすことを制限しています。これらの問題がニュースで取り上げられることも多くなっています。

まとめ

• 利用規約をしっかりと確認することが大切
• Uberの利用規約には、裁判の代わりに仲裁で解決する条項が含まれている
• 日本のUberでも同様の仲裁条項が適用される
• 子供が親のアカウントで規約に同意してしまうリスクがある
• ディズニーやAmazonでも同じような仲裁条項の問題が発生している

このニュースから学べることは、利用規約をしっかり読むことの大切さです。アプリやサービスを使う前に、何に同意しているのか確認しましょう。例えば、新しいゲームやアプリをダウンロードする前に、家族と一緒に規約を確認するのも良い方法です。