高校生の就職が熱い!「超売り手市場」
超売り手市場の高卒採用、入社時に50万円支給も 早期離職多く非正規雇用に流れる懸念 - 産経ニュース
少子高齢化や人手不足の影響で、高校生の採用が「超売り手市場」になっている。今年3月卒業の高校生の求人倍率は前年比0・49ポイント上昇の3・98倍で調査開始以来…
日本では、こどもが少なくなっていることや、働く人が足りないことが問題になっています。そのため、今は高校生を雇いたい企業がたくさんあり、「超売り手市場」と言われています。今年卒業した高校生を雇うための倍率は、これまでで一番高くなりました。
「売り手市場」とは、仕事をしたい人よりも、働いてほしいと思っている会社のほうが多い状態のことです。この場合、仕事を探している人は、たくさんの会社から選べるので有利になります。だから、自分に合った会社を見つけやすいと言えます。
働きたい高校生よりも、高校生を雇いたい会社のほうがかなり多いので、「超売り手市場」ということです。高校生は大学に進学する人のほうがかなり多いのです。
高校生の進学数
企業のアピール合戦
大阪で行われた企業説明会では、レストランやホテルなど、いろいろな企業が高校生を雇うために色々な方法でアピールしていました。
たとえば、入社すると50万円もらえるという企業もありました。また、最初のお給料を大学生と同じ金額にする企業も増えています。
高校生は仕事を辞めやすい?
すぐにやめてしまう問題
でも、高校生が就職してからすぐに仕事をやめてしまうことが多いというデータがあります。特に、小さな会社に就職した場合にそうなりやすいようです。仕事を辞めた後、アルバイトのような安定しない仕事に就くことも多くなり、そのまま歳をとってしまう。
就職活動の課題
高校生が就職活動をするには「一人一社制」(就職活動は1つの会社だけ)というルールがある都道府県が多くて、これが原因で自分に合わない仕事を選んでしまうことがあります。もっと多くの企業に応募できるようにすることで、働くことへの満足度を上げることができるかもしれません。
地域で育てる姿勢が必要
地域と企業の協力
高校生が地域で安定して働けるようにするためには、企業と地域が協力することが大切です。学校や市役所が中心となって、高校生が就職前に企業や仕事についてしっかりと知る機会を作ることが求められています。
正社員の魅力を伝える
高校生が仕事を長く続けられるようにするためには、企業もお給料を上げたり、仕事の教え方を見直したりする必要があります。正社員としての良さを感じられるようにすることが、仕事を辞める人を減らすことにつながるでしょう。
まとめ
- 高校生の就職市場は「超売り手市場」
- 企業は高校生を雇うためにいろいろなアピールをしている
- 高校生がすぐに仕事を辞めてしまうことが問題になっている
- 「一人一社制」というルールが自分に合わない仕事を選ぶ原因になることもある
- 地域と企業が協力して、高校生が安心して働けるように支援することが大切
自分の将来を考えるとき、どんな仕事をしたいかや、どんな職場で働きたいかを考えることはとても大切です。たとえば、「どんなお仕事をしたら楽しいかな?」や「どんな会社がいいかな?」と家族で話してみてください。新しい発見があるかもしれません。おうちの方が、どうやって会社を選んだかを聞いてみるのもよいですね。
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