私立大学の60%は定員割れ?少子化で直面する問題
私大、定員割れ今春6割に拡大 少子化進み過去最高、再編加速も|47NEWS(よんななニュース)
今春入学者が定員割れした四年制の私立大は59.2%に当たる354校で、前年度より5.9ポイント(34校)増えたことが13日、日本私立学校振興・共済事業団の2024年度調査で分かった。少子化が主な要因 ...
少子化が進んでいることで、大学にどんな影響があるのでしょう。
2024年の調査では、私立大学の6割が「定員割れ」といって、学生が集まらず、入学者数が定員を下回っていることがわかりました。このままだと大学がうまく運営できなくなるかもしれません。今回は、私立大学のお金の流れや、国公立大学との違い、そして少子化に負けないためにどうすべきかにすいて考えてみましょう。
私立大学のお金はどこからくるの?
私立大学は、運営するためにいろいろなお金が必要です。どこからそのお金が集まってくるのか見てみましょう。
- 授業料や入学金:私立大学では、学生が払う授業料や入学金が一番大きな収入です。ほとんどの私立大学では、このお金が全体のお金の8割くらいを占めています。
- 寄付金:卒業生や企業からの寄付も、大学を支える大切なお金です。
- 補助金:国や地方からもらえるお金ですが、国公立大学と比べると少ないです。
- 資産運用:大学が持っている土地や建物を使って、お金を生み出すこともあります。
- 研究費:政府や企業が研究を応援するために出すお金です。
国公立大学との違いって?
私立大学と国公立大学には、いくつかの大きな違いがあります。まず、運営する人が違います。
- 国立大学は国が運営していて、公立大学は地方自治体が運営しています。
- 私立大学は、学校法人という民間の団体が運営しています。
お金の集め方にも違いがあります。
- 国立大学は授業料が全国同じで、年間約54万円です。国からの補助もたくさんあります。
- 私立大学は学校によって授業料が違いますが、年間100万円以上かかることがよくあります。私立大学は授業料や寄付に頼る部分が大きいです。
少子化で私立大学はどうする?
少子化が進むと、大学に来る学生が減ってしまい、大学の運営が難しくなります。そんな中で私立大学がとるべき作戦はどんなものがあるでしょうか。
- 新しい学部や学科を作る:時代に合わせた新しい学問の分野を作ることで、学生を集める
- 国際化を進める:海外からの留学生を増やして、国際的な教育を提供する。
- オンライン授業の充実:オンラインで授業を受けられる仕組みを整えることで、遠くに住む学生にもアプローチする
- 企業と連携する:企業と協力して、実際に仕事で使える技術や知識を学べる授業を増やす
- 地域と協力する:大学が地元の課題を解決するための取り組みを強化する
まとめ
- 私立大学のお金は主に授業料と寄付金で成り立っている
- 国公立大学と比べて、私立大学はお金の集め方がちがう
- 少子化で私立大学の運営は難しくなっている
- 経営戦略としては、新しい学部や国際化、オンライン教育の強化が有効
最近では、日本の大学が学生を集めるために国際的な取り組みを強化しているニュースが注目されています。例えば、オンライン教育を通じて海外の学生にアピールする大学も増えています。
大学、特に私立大学は会社と同じように「もうけ」ないとやっていけません。こどもが少なくなる中で、選ばれる大学になることは、モノやサービスを買ってもらえるようにどうするかを考えることに似ていると思いませんか。
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