訪日観光客3,686万人!白馬とニセコが注目される理由
「第二のニセコ」はスキー客急増…訪日客は昨年最高3686万人、消費8.1兆円に|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
インバウンド(訪日外国人)が3500万人、8兆円時代を迎えた。日本政府観光局(JNTO)が15日発表した2024年12月の訪日外客数(推計値)は348万9800人で、24年暦年では3686万9900人...
2024年、日本に来た外国人観光客が過去最高の3,686万人になりました。その影響で地方の観光地にも注目が集まっています。
特に、長野県白馬村や北海道ニセコでは観光客が増えたことで地域が活気づいています。一方で、地元の住民が生活で困ることも増えてきました。この記事では、観光客が増えることで何が起きているのか、良いことと困ることの両方を考えてみましょう。
観光客の増加が日本にもたらした影響
2024年、日本を訪れる外国人観光客の数が過去最高の3,686万人に達しました。観光客が使ったお金は合計で8.1兆円になり、経済に大きな影響を与えています。一人当たりの支出額も22万7,000円と増えており、日本の観光業は好調です。
白馬村とニセコが注目される理由
白馬村
長野県の白馬村は、「第二のニセコ」として人気が高まっています。外国資本のホテルやコンドミニアムが次々と建設され、観光業が活性化しました。その結果、地元の商店やレストランも忙しくなり、地域全体が元気になっています。
しかし、家賃が上がったり、地元の人々の生活に影響が出たりしているのも事実です。
ニセコ
北海道のニセコは、世界的に有名なリゾート地です。冬にはスキーやスノーボード、夏にはラフティングや登山が楽しめます。外国人観光客が増えることで高級ホテルが次々と建設され、地価も急上昇しています。
その一方で、生活費が上がり、地元の人々が困るケースもあります。
観光客の行動の変化
昔は「爆買い」が注目されていましたが、最近では宿泊や体験型の観光が増えています。特に、地域の文化や自然に触れる体験が人気です。コロナ禍を経て「モノ」ではなく「コト」にお金を使う傾向が強まっています。
地元の人々との共存
観光地として発展する一方で、地元住民の生活とのバランスを取ることが重要です。例えば、家賃や物価が上がることで地元の人が住みにくくなる問題があります。また、ゴミ出しのルールを守らない観光客や騒音問題もトラブルの原因です。倶知安町ではゴミ出しルール違反がトラブル全体の40%を占めています。
これに対し、自治体は観光客向けの案内を強化したり、交通手段を整備したりしています。
観光客が増えることのメリットとデメリット
メリット
- 新しい仕事が増える
観光業の活性化で、宿泊施設やレストランでの仕事が増えています。白馬村では2023年に観光業の仕事が15%増えました。 - 地域の経済が元気になる
観光客が使うお金で商店やサービス業が活気づき、地域全体が潤っています。
デメリット
- 生活費が高くなる
地価や家賃が上がり、地元住民が困っています。ニセコでは固定資産税も増えています。 - 文化の違いでトラブルが起きる
ゴミ出しや騒音など、観光客と地元住民の間でトラブルが増えています。 - 移動が不便になる
白馬村では観光客の増加でバスやタクシーが不足しています。電動自転車の貸し出しやタクシー会社との連携が進められています。
まとめ
- 2024年、日本を訪れる観光客の数は3,686万人、消費額は8.1兆円に達しました。
- 長野県白馬村や北海道ニセコでは観光客が増え、地域経済が活性化しています。
- 一方で、生活費の上昇や文化摩擦といった課題もあります。
- 観光業を発展させながら、地元の人々の生活を守る方法を考えることが必要です。
観光客が増えることで地域が元気になる一方で、地元の生活に影響が出ることもあります。
もしあなたの住む町で同じことが起きたら、どんな工夫をすれば観光と生活を両立できると思いますか?
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