現金NGで困惑?マナー違反のセルフレジ放置が増える理由
「やっぱり買うのやめた!」増殖する「セルフレジ放置民」の実態 「現金が使えない」「操作を間違えた」会計途中で諦めて商品は置きっぱなし…店側も対応に苦慮 | マネーポストWEB
一般社団法人全国スーパーマーケット協会の「スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、2024年のセルフレジ設置企業の割合(半数以上の店舗に設置と半数未満の店舗に設置の割合の合計)は37.9%。...
スーパーやコンビニでよく見かけるセルフレジ。自分で商品をスキャンして会計できる便利な仕組みですが、「セルフレジ放置問題」が広がっています。商品をレジに置いたままにしたり、操作を途中でやめてしまう人が増えているのです。なぜこのような問題が起きているのでしょうか?
放置問題の背景や影響、そして私たちにできる対策について考えていきます。
セルフレジ放置とは?
放置される商品やカゴ
セルフレジで「やっぱり買うのをやめた」と思ったとき、商品を棚に戻さずレジに放置するケースがあります。また、買い忘れに気づいて売り場に戻る際、カゴをレジに置いたままにしてしまう人もいます。こうした行動が「セルフレジ放置問題」と呼ばれています。
放置してしまう理由
- 現金が使えない:キャッシュレス専用のセルフレジでは現金での支払いができず、会計を諦める人がいます。
- 操作に不安がある:使い方がわからず、困って立ち去ってしまうこともあります。
- 戻すのが面倒:購入をやめた商品を戻す手間を避けて、その場に置いてしまう場合があります。
- 無人の安心感:店員の目が届きにくく、気が緩んでしまうことがあります。
放置による影響
他の利用者への影響
セルフレジが空いていると思って近づくと、前の人が放置した商品やカゴがあり、使用できないことがあります。特に急いでいるときは大きなストレスにつながります。
店員の負担増加
放置された商品は、店員が回収して元の場所に戻さなければなりません。とくに生鮮食品は品質が落ちやすく、廃棄されることもあり、店舗の負担が増します。
万引きと誤解されるおそれ
会計前の商品が放置されていると、万引きと誤解される可能性があります。お店側は防犯カメラの確認など、対応に時間と労力をかけなければならなくなります。
背景にある社会の変化
セルフレジの急速な普及
人手不足や業務の効率化を理由に、多くの店舗がセルフレジを導入しています。しかし、使い方やマナーが十分に浸透していないため、利用者の対応にばらつきが生じています。
コロナ禍での非接触ニーズ
感染症対策として、非接触で会計できるセルフレジが広く利用されるようになりました。一方で、無人状態が増えたことで、放置行動への意識が薄れがちになりました。
キャッシュレス社会の進展
QRコードや電子マネーによる支払いが増える一方で、現金しか使えない人にとっては不便な場面もあります。現金非対応のセルフレジは、トラブルの原因になりやすいのです。

解決に向けた取り組み
お店側の対策
- わかりやすい案内の設置:使い方の説明や注意点を見やすく配置します。
- サポートスタッフの配置:困っている人に声をかけるスタッフがいることで安心感が生まれます。
- 現金対応のレジ導入:キャッシュレスが苦手な人にも配慮することで、利用の幅が広がります。
利用者の心がけ
- 不明なときは店員に尋ねる:無理せず相談することで、誤解やトラブルを防げます。
- 購入をやめたら店員に伝える:放置せず、ひとこと知らせるだけで迷惑を回避できます。
- カゴは必ず持って移動する:放置されたカゴは他人の利用を妨げます。
- 事前に使い方を確認する:初めてのお店では事前に確認しておくと安心です。
まとめ
- セルフレジ放置は他人やお店に迷惑をかける行為
- 主な原因は現金非対応や操作の不安、気の緩みなど
- お店側の配慮と利用者のマナー向上が解決の鍵
- 一人ひとりの心がけで、快適な買い物環境をつくりましょう
セルフレジは、私たちの生活を便利にしてくれる存在です。しかし、正しい使い方をしなければ、周囲に迷惑をかけてしまいます。もし、セルフレジで困っている人を見かけたら、どのような声かけができるでしょうか?また、自分自身が使うとき、どんな点に気をつけていますか?みんなが気持ちよく買い物できるように、お互いを思いやる心を大切にしたいですね。