海外進出も視野に!吉本興業が数十億円を調達するファンド設立
私たちが毎日楽しむテレビ、映画、アニメ、ゲームはどうやって作られているのでしょうか。2025年8月、吉本興業は「コンテンツファンド」を設立し、数十億円規模の資金を国内外の企業から集めると発表しました。資金は映画やバラエティ番組だけでなく、AIやゲーム、ライブなど幅広い分野に活用されます。
今回のニュースをもとに、エンタメと経済のつながりや資金の流れを考えてみましょう。
コンテンツファンドとは
コンテンツファンドとは、映画やアニメ、ドラマなどの企画や制作に必要なお金を、投資家や企業から集める仕組みです。
吉本興業はこの資金を活用し、バラエティ番組や映画、アニメ、縦型ショートドラマ、ウェブトゥーン、ゲーム、さらにAIを使った新しい作品づくりを支援する計画を発表しました。
出資者のメリット
出資者は国内外の企業です。具体的な企業名は公表されていませんが、資金はこれらの企業から集められます。この仕組みで吉本興業は多額の資金を準備します。
出資者は作品がヒットすれば利益を得られます。さらに、多くの企業がリスクを分け合って投資できるため、一社にとっての負担が減ります。加えて、エンタメ産業に貢献できるほか、企業のイメージアップや新しいビジネスのチャンスにもつながります。
吉本興業のねらい
吉本興業は「新しいコンテンツ制作の拡大」と「世界市場への展開」を目的に掲げています。テレビや映画だけでなく、AIやネット配信など新しい分野にも挑戦します。また、日本の番組企画を海外のメディアに販売することで、日本のエンタメを広げる計画も進めています。
集めた資金の使い道
集めた資金は、所属タレントが出演するバラエティ番組や映画、アニメ制作の費用に充てられます。明石家さんまさんやダウンタウン、千鳥、かまいたちといった人気芸人が関わる作品に加え、リアリティ番組やスポーツのドキュメンタリー、AIを活用した新しいタイプの作品にも投資されます。
さらに、番組の企画を海外へ販売する取り組みにも活用されます。

関連ニュース
エンタメ分野で資金を集める動きは世界的に広がっています。
韓国のHYBEはBTSの成功を背景に株式を上場し、世界中の投資家から資金を集めました。日本国内でもアニメ映画や音楽の海外展開を進めるため、同じような資金調達の事例が増えています。
まとめ
- 吉本興業は2025年8月にコンテンツファンドを設立
- 数十億円規模の資金を国内外から集め、多様な作品を支援
- 目的は新しいコンテンツ制作と海外展開
- 出資者は利益やイメージアップなどのメリットを得られる
- 資金は映画、アニメ、ゲーム、AIなど幅広く使われる
エンタメは「楽しむもの」であると同時に、経済やビジネスと深くつながっています。私たちが観ているアニメやバラエティが、誰のお金で作られているのかを考えると、新しい視点で作品を楽しめます。もし自分が応援する作品やタレントがいたら、「どんな仕組みで支えられているのか」を調べてみましょう。
身近なエンタメから経済やビジネスの仕組みを学ぶことは、社会を理解する第一歩になります。