行動経済学を学んだひとたちの給料がすごい
「行動経済学」という学問が、現在世界のビジネス界で注目されています。
行動経済学は、人々がお金に関する選択をするときにどのように行動するかを研究する学問です。
みんなが感情や習慣に影響されたり、他の人の行動を参考にしたりすることを考えます。
例えば、人は「将来の利益」よりも「今の楽しみ」を優先したり、選択肢の表現や周りの人の意見によって選び方が変わったりすることがあります。行動経済学は、こうした人の実際の行動を研究し、それを考えながら、お金に関する意思決定をサポートする方法を見つけ出します。
実は、この学問を学んだ人たちが世界のトップ企業に求められています。たとえば、ネットフリックスのレコメンド(おすすめ)機能は、多くのコンテンツの中からユーザーに合ったな作品を提案するものですが、これは行動経済学を使っています。
アメリカでは行動経済学を専攻した学生たちが、グーグルやFAANGなどの大手企業に就職しています。
※FAANG: アメリカのテクノロジー企業であるFacebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleの頭文字をとったものです。これらの企業は、世界中で最も価値の高い企業の一つとされており、テクノロジー業界において大きな影響力を持っています。
求人情報も急激に増えており、1年間で稼ぐお金(年収)も1年目で最低1,500万円という高額なものになっています。
行動経済学は、情報や選択肢が多すぎると人々が意思決定できなくなるという理論に基づいています。そのため、ネットフリックスなどの企業はその人に合った情報や選択肢を提供し、人々が「決める」ことをサポートしています。
他のトップ企業も行動経済学をビジネスに取り入れています。例えば、スターバックスのモバイルアプリでは、ポイント制度やステータス制度を使っています。これは、人々が自分が他の人よりも優れていると思いたがる「優越感」と、目標に近づくほどより強く努力する「目標勾配効果」が起こることがわかっています。
こんなふうに行動経済学は、ビジネス界で非常に重要な学問であり、世界的なトップ企業が積極的に活用しています。経済学、ときくと難しく感じるかもしれませんが、「人の心」が「お金をつかうこと」にどんな影響を与えるか、というとてもおもしろいものです。
AIやインターネット技術が発達し続ける中でも、ひとのこころというものはいつの時代でも世界や経済を動かします。行動経済学について学んでみると、将来のやりたいことや仕事に活かせるのではないでしょうか。
記事作成者

- Progress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
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大学で英語を学び、卒業後は学習塾小中学文系/高校英語講師。その後パソコンインストラクター。2006年に外資系産業ガス会社に入社し、以降16年以上、複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在もProgress CFOの他にアメリカ資本企業2社の外部CFOを兼任。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
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