おさいせんの小銭
お正月に神社へ初詣に行った人もいるでしょう。神社で1年のお願いごとなどをするときに、「おさいせん」を入れますよね。おさいせんの金額は大きくても小さくても願いがかなうかどうかには関係ない、という人もいますがどうでしょう。
もともとは、お金ではなくお酒やお米、馬や刀などを神さまにおさめていました。それが時代が変わるにつれて、お金になったという歴史があります。
さて、みんながおさいせんとして入れたお金はどうなるのでしょう。
神社では、おさいせんのお金や、お守りなどを売ったお金を利用して神社の修理や、お祭りに必要なものを買ったりしています。
買い物をするときに、たくさんの1円玉、5円玉、10円玉などでは払いにくいですね。ですので、神社はたくさんの小銭を銀行でお札に替える、両替をしてもらいます。
でも、今は両替するのにもお金がかかるのです。下の表を見てください。
銀行もお金を交換するのに手間がかかるので、手数料は仕方ありません。
でもこれだと、神社は1円玉などの小銭が多いほど、手数料でお金が減ってしまいます。むずかしい問題ですね。
下にある動画では、名古屋市西区の浅間神社を取材しています。この神社も手数料の問題に悩んでいましたが、神社の近くのお店の方から素晴らしいアイデアが!
このお店の人も、お客さんにお釣りを渡すために銀行で両替をしていました。お店は小銭がほしい、神社は小銭を両替したい。ということで、お店の人と神社で月に2回、両替をすることにしました。
これなら神社もお店も、お互いに手数料を払うことなしに、ほしいカタチのお金が手に入ります。よいお話ですね。
お金はどこから来て、どんな姿に変わって、どこにいくのか。ふだんお金をもらったり使ったりするときに、ちょっと考えてみると、知らなかったことをみつけるヒントになるかもしれません。
記事作成者

- Progress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
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大学で英語を学び、卒業後は学習塾小中学文系/高校英語講師。その後パソコンインストラクター。2006年に外資系産業ガス会社に入社し、以降16年以上、複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在もProgress CFOの他にアメリカ資本企業2社の外部CFOを兼任。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
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