アメリカでは今、預金利息が!

米貯蓄預金口座の金利、多くの住宅ローンよりも高い状態 - Bloomberg

米国では、貯蓄預金口座の金利が既存の多くの住宅ローンの金利よりも高い状態となっている。

アメリカのお金に関する話です。

アメリカでは今、銀行でお金を預けると高い利息がつくようになってきました。例えば、ゴールドマン・サックス・グループの「マーカス」という預金サービスでは、過去最高の4.3%に引き上げました。日本では0.001%から0.007%くらいなので、この利率がとても高いのがわかりますね。

100万円を1年間預けた場合、4.3% → 43,000円 | 0.001% → 10円

アメリカでは、この「金利引き上げ(お金を借りたり預けたりするときに付く利息の%を上げる)」を昨年から進めてきました。

新型コロナウイルスが流行してから、国民の生活を助けるために金利(借りたり預けたりするときにつく利息のパーセント)を下げていました。そのおかげで、お金を預けても利息がほとんど付かない代わりに、お金を借りても利息がほとんど付かないほど安い状態が続いていました。だから、たくさんの人が低い利息で家を買ったり、借りたりしていました。でも最近は、モノの値段があがる「インフレ」をおさえるために、金利をどんどん上げてきました。

この記事では、お金をあずけるときの利息が、家を買うために借りる利息のほうが高い状態にあることを伝えています。今までとは逆になってきたのです。
借りたお金を返すときの利息があがっているので、家を手放したり引っ越したりする人が少なくなっていて、家を借りたい人が希望通りの家を見つけることがむずかしくなっています。

アメリカの金利が高くなっているのに、日本はいまだに低いままです。そうすると世界の人たちは円よりアメリカドルのほうがお得(利息がたくさんつく)なので、アメリカドルをたくさん買います。今でも円安なのに、これからもっと円安が進む可能性があります。

円安がすすむと、日本で売られる商品の値段がもっと上がってしまうかもしれません。

記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
大学で英語を学び、卒業後は学習塾小中学文系/高校英語講師。その後パソコンインストラクター。2006年に外資系産業ガス会社に入社し、以降16年以上、複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在もProgress CFOの他にアメリカ資本企業2社の外部CFOを兼任。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。