自分が困ったことがアイデアのヒント
大学生が新学期に最初にやることは、どの授業を受けるかを決めること。
昔は分厚いシラバス(どんな教科で、どんな内容をやるかの計画が書かれている本)を見て選んでいたけれど、今は「Penmark(ペンマーク)」というアプリが手伝ってくれます。
このアプリは、慶應義塾大学の学生たちの80%がインストールしているとのこと。慶應義塾大学だけでなく、2023年3月の時点で、全国4000校の大学・短期大学・専門学校に対応しています。
これは学生専用のSNSアプリで、時間割の管理や友達と情報を共有するのに役立ちます。新しい友達を作るのも助けてくれます。
アプリを作ったペンマークの最高経営責任者(CEO)横山さんは慶應義塾大学4年生(現在休学中)。自分が学生の時に、授業の情報が上手に得られずに困ったことからアイデアを得て、このアプリを作りました。
このアプリは、時間割を管理するという便利な機能の他に、学校のいろんな情報や口コミを見たり、情報交換もできるし、新型コロナウィルス流行で授業がオンラインになったときにも役立ちました。

横山さんは、自分が作った会社でこのアプリを開発し、今のように多くの学校でも使えるようにしようとしていましたが、ちょうど新型コロナウイルスの流行で、開発に必要なお金をどう準備するか困っていました。
そんなとき、ファッションのインターネットショップZOZOTOWNを作った前澤友作さんが運営する、前澤ファンドからこのアプリの成長を期待されてお金を出してもらえたのです。
そうして、今のように全国の学校でも使えるくらいの機能を開発することができたのです。
自分が困ったことがヒントになり、それを商品にするような技術や行動力で、夢を実現する。みんなとあまり歳がかわらない若い人のお話でした。
「失敗したなぁ」「困ったなぁ」を「じゃあこうすれば、こんなモノがあれば」と自分が動く。素晴らしいことですね。
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記事作成者

- Progress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
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大学で英語を学び、卒業後は学習塾小中学文系/高校英語講師。その後パソコンインストラクター。2006年に外資系産業ガス会社に入社し、以降16年以上、複数企業にて財務経理責任者やCFOを歴任。現在もProgress CFOの他にアメリカ資本企業2社の外部CFOを兼任。
こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
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