郵便料金も値上げ…

手紙110円、はがき85円に 30年ぶり値上げ、赤字転落受け | 共同通信

総務省は18日、手紙(25グラム以内の定形郵便物)の郵便料金の上限を84円から110円に引き上げる省...

日本郵便の郵便料金が上がることになりました。
手紙は84円から110円に。はがきは63円から85円になります。これは30年ぶりの値上げです。

追記:2024/9/21 値上げ直前の記事も読んでみてください。

郵便料金の値上がりと配達遅れ:なぜ?

10月1日から郵便料金が変わります。どうして郵便の料金が高くなるのでしょう。また、最近、手紙や荷物が届くのが遅いと感じている人もいるかもしれません。なぜ郵便料金が高くなるのでしょう。なぜ最近は郵便物が届くまで時間がかかる […]

値上げの理由は、郵便の仕事を今の料金でやればやるほど損がでてしまうからなのです。現在の料金では、4年後には3000億円以上の赤字が予想されています。
しかし、値上げをしても、2026年度には再び赤字になると見込まれています。

なぜこんなに損が出ているのでしょう。

理由は、郵便物の数が減っているからです。2001年度には263億通あった郵便物が、インターネットやSNSをみんなが使うようになったことで減ってしまい、2022年度にはほぼ半分になりました。データでのやりとりなどで「デジタル化」がすすんでいるので、これからも郵便物の数はさらに減る予想です。

また、全国にある郵便局でもお金がたくさんかかるようになっています。機械化やシステム利用でできるだけ効率的になるように努力をしていますが、働く人に払うお金(人件費)が、郵便局にかかるお金の75%にもなっています。それにインフレで払う給料が増えたり、配達する車などの燃料費も上がっています。

ということなので、今回料金を値上げしても、またすぐに値上げが必要になるかもしれません。

郵便は、データではなく人が人に直接届けることができるというサービスです。少子高齢化で働く人が少なくなってくる中で、どうやって今のサービスを続けられるかというむずかしい問題があります。ふだんなにげなく街で見かけるポストや郵便局、配達員さん。ポストなどを見かけたときは、こういった問題があるのだな、と思い出してみてくださいね。