電気も農業もおまかせ!羊と太陽が作る未来のエネルギー

https://www.gizmodo.jp/2024/09/photovoltaic-power-gen-for-agricultural-pastures-texas.html

羊と太陽光発電システムは最強の組み合わせ?
アメリカのテキサス州で、羊たちが太陽光発電と一緒に働いて、環境にやさしいエネルギーを作り出しているんです。どうして羊が電気づくりに関わっているのか、不思議に思いますよね?さっそく、そのおもしろい仕組みを見てみましょう。

羊と太陽光発電がチームを組む理由

テキサス州では、エネル・ノースアメリカという会社が大きな太陽光発電所を持っています。この発電所で、テキサス・ソーラー・シープという会社から借りた6,000頭もの羊が放牧されています。羊たちは太陽光パネルのまわりで草を食べて、発電所の管理を手伝っています。

羊がもたらすたくさんのメリット
  • 草刈りのお手伝い
    羊たちは草を食べるのが大好きなので、発電所のまわりの草をきれいにしてくれます。これによって、草刈り機を使わなくてもすみ、機械による事故やパネルのこわれる心配が減ります。
  • 環境にやさしい
    草刈り機はガソリンなどを使いますが、羊は自然の力で動きます。そのため、二酸化炭素を出さずに環境を守ることができます。
  • 土を元気に
    羊のふんは天然の肥料になります。これで土が元気になり、いろいろな植物が育ちやすくなります。また、花が増えるとミツバチやチョウなどの虫たちも集まり、生き物たちの世界がもっとにぎやかになります。
  • 羊にもいいこと
    太陽光パネルは大きな日かげを作ってくれるので、暑い夏でも羊たちはすずしく過ごせます。水もあまり飲まなくてすむので、羊にとっても快適な環境です。
ヤギさんはダメなの?

「羊がいいなら、ヤギでもいいんじゃない?」と思うかもしれません。でも、ヤギは電線をかじってしまうクセがあるので、発電所では使えないんです。ヤギさんは何でも食べちゃうんですね!

羊が足りない!?

この新しい取り組みが広がる中で、羊の数が足りなくなってきています。テキサス・ソーラー・シープは、もっと多くの羊を集めようとしていますが、それでも追いつかない状況です。これから羊を育てる人が増えるといいですね。

日本でも広がるエコな発電

実は、日本でも同じようなことが始まっています。北海道の白糠町(しらぬかちょう)では、羊を使った太陽光発電がスタートしました。羊たちが草を食べてくれることで、環境にやさしい電気づくりができています。日本でもこの方法がもっと広がるといいですね。

まとめ
  • 羊と太陽光発電が一緒に働いて、環境にやさしい電気を作っている
  • 羊が草を食べることで、機械を使わずに発電所をきれいにできる
  • 羊の活動で土が元気になり、生き物たちも増える
  • ヤギは電線をかじるので、このお仕事には向いていない

最近、イギリスでも同じような取り組みが話題になっています。イギリスのある農場では、羊と太陽光発電を組み合わせて、地元の人々にクリーンな電気を届けています。世界中で、羊たちがエコな電気づくりに協力しているんですね。

このお話をきっかけに、私たちができる環境を守る方法について考えてみませんか?たとえば、家で電気を大切に使うことや、ゴミをちゃんと分けることも大事です。また、他にはどんな生き物が私たちの生活を助けてくれているのかも調べてみませんか。

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