アメリカ 雇用統計ってなに?また株価が下がる?

【米国市況】株下落、米雇用統計で景気懸念再燃-ドル一時141円78銭 - Bloomberg

6日の米株式相場は下落。S&P500種株価指数は週間ベースでは2023年3月以来の大幅安となった。8月雇用統計を受け、景気の冷え込みに対して米金融当局が後手に回っているのではないかとの懸念が再燃した。

再び、アメリカのNYダウ(アメリカの株式市場)が大きく下がりました。これが原因で、日本の株式市場にも悪い影響が出るかもしれません。
株の値段がどうして下がったのか?その理由の一つが、アメリカの雇用統計(何人が新しく仕事を見つけたかを示すデータ)が悪かったことです。
先月8月発表の雇用統計も悪かったので、株価は大きく下がりました。今回も予想より悪く、株価はまたもや大きく下がりました。

雇用統計ってなに?

雇用統計というのは、アメリカでどれくらいの人が新しく仕事を見つけたのかを教えてくれるデータです。たとえば、学校に新しく入ってくる生徒の数を毎月数えているようなものです。この数が少ないと、「みんなあまり働いていないのかな?」と考える人が増え、経済があまり良くないのではと心配されます。

今回は、アメリカで新しい仕事を見つけた人の数が少なかったため、アメリカの景気が悪くなるのでは?と心配した人たちが株をたくさん売ったことで、株価が下がってしまいました。

株価にどんな影響があったの?

雇用統計の結果が良くなかったため、投資家というお金を使って株を売り買いする人たちが「これから経済が悪くなるかもしれない」と心配して株を売りました。これが、NYダウや他の大きな株価が下がった理由です。
たとえば、遊園地のチケットが急にたくさん売りに出されると、値段が下がるのと同じです。株もたくさん売られると値段が下がります。

アメリカの利下げってなに?

アメリカの中央銀行(日本でいう日本銀行)は、景気が悪くなると「利下げ」という方法を使ってお金を借りやすくし、人々や企業がもっとお金を使えるようにします。これによって、経済が良くなることを期待しています。
でも、今のところどのくらいの利下げをするかは決まっていません。市場しじょう(お金の流れや値段が決まる場所)では、どれくらい利下げがあるのかで色々な意見があります。

日本への影響は?

アメリカの株価が下がると、世界中の株式市場に影響があります。日本でも株価が下がることが予想されています。アメリカの経済が悪くなると、日本の企業も影響を受けやすくなるからです。たとえば、アメリカに商品を売っている会社が「売れなくなるかも」と心配してしまうのです。

まとめ:
  • 雇用統計は、どれくらいの人が新しい仕事を見つけたかを教えてくれるデータ
  • 雇用統計が悪いと、株価が下がることがある
  • アメリカの株価が下がると、日本の株式市場にも影響が出る
  • アメリカが「利下げ」をすることで経済を良くしようと考えている

アメリカは日本にとって大切な国で、たくさんの商品を売ったり買ったりしています。だから、アメリカの経済が悪くなると、日本も影響を受けることがあるのです。
日本の景気がどうなるかは、日本だけでなく、アメリカの景気についてもチェックしておかないといけないですね。

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