東京メトロ、本日上場!今後の株価は?株主優待は?

“かき揚げ無料券”3枚…意外な株主優待も 東京メトロが上場 時価総額1兆円超 投資家「ほぼつぶれない」|FNNプライムオンライン

東京メトロが23日、東京証券取引所プライム市場に上場した。売り出し価格は1株1200円だったが、初値は1株1630円となり、売り出し価格を上回った。地下鉄の東京メトロが、東京証券取引所に株式を上場。株価はぐんぐん上昇し、時価総額は、1兆円を超えた。2018年のソフトバンク以来、6年ぶりの大型上場となった東京メトロ。取引開始から買い注文が集中し、1時間ほど価格がつかない状態が続いた。そして午前10時すぎ、ついた初値は1株1630円。売り出し価格の1200円を大きく上回った。投資家は、人気の理由に…

本日2024年10月23日、東京メトロが東京証券取引所プライム市場に上場しました。このことは、たくさんの個人投資家や専門家の間で話題になっています。
株を持っているとお得なサービスが受けられる「株主優待」も注目されています。また、株価のこれからの動きについても、いろいろな予想があります。

株主優待ってなに?

株主優待かぶぬしゆうたいとは、株を持っている人がもらえる特典のことです。東京メトロでは、株をたくさん持っている人に、乗車証や割引券などがもらえる仕組みがあります。

たとえば、200株以上を持っている人には、毎年3月と9月にそれぞれ3枚の「片道乗車証」がもらえます。さらに、たくさん株を持っている人(10,000株以上)には、全線の定期券ももらえるんです。東京メトロをよく使う人にとっては、とても便利な特典ですね。

東京メトロ プレスリリースより

さらに、メトロの駅にあるそば屋で使える割引券(わりびきけん)や、ゴルフの練習場の無料券などももらえます。

さて、10,000株以上持っていたら東京メトロ全線定期乗車証がもらえます。つまり乗り放題です。
今日の株価が1株1,739円だったので、10,000株買うには… 1,739万円! これだけのお金を出せるなら地下鉄に乗らなくても、タクシーでもヘリコプターでも移動できそうなお金持ちですね…。別にこの定期乗車証目当てで10,000株以上買う人はいないと思いますが。

株価のこれからの動き

東京メトロの株価は上場後、最初に値段がついたとき(初値)がぐんぐん上がりました。でも、これからどうなるかについては専門家によって意見が分かれています。

ちなみに、この東京メトロの公開価格は1,200円で、本日の株価終値は1,739円でした。上場する会社の株は抽選で株を買う権利が与えられます。株は100株単位で買えます。仮に、抽選に当たって100株1,200円で買った人が本日終値で売ったとしたら、(終値 1,739円 - 公開価格1,200円)x 100株 = 53,900円 のもうけが出たことになります。新しく上場する会社の株は公開価格より上がることが多いので人気なのです。特に今回はみんなが注目する東京メトロだったので、抽選倍率も88倍(約1.14% : 88人に1人が当選)とかなり高かったようです。
※ちなみに私も100株だけ申し込んでみましたが、見事…外れました。

もっと上がるかも?
いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、「業績が安定していて、これからもっと株価が上がる」と考えています。今後、2000円くらいまで上がるかもしれないと予想しています。

安定するけど、大きくは上がらないかも?
一方で、ニッセイアセットマネジメントの伊藤琢さんは、「これ以上はあまり大きくは上がらないかもしれない」と予想しています。ただし、今の値段であれば、株を持っていても安心で、長く持つには良い銘柄だと言われています。

東京メトロの株を売り出した理由とお金の使い道

東京メトロの株を売り出したのは、日本政府と東京都です。日本政府は53.4%、東京都は46.6%の株を持っていましたが、そのうち半分を今回の上場で売ることにしました。これにより、たくさんの投資家が東京メトロの株を買うことができるようになりました。

この売り出しで日本政府が得たお金は、主に東日本大震災の復興に使われます。壊れた建物や道路を直したり、地元の経済を元に戻すために活用されます。また、東京都はインフラの整備や都市開発にもこのお金を使う予定です。つまり、東京メトロの株を売ることで集めたお金は、震災復興や私たちの日常生活に役立つ事業に使われるのです。

まとめ
  • 東京メトロは、株主優待で乗車証や割引券を提供
  • 株をたくさん持っている人ほど、もらえる特典も増える
  • 株価は今後も安定しそうだが、急な上昇は期待できないかもしれない
  • 東京メトロの株を持っていたのは日本政府と東京都
  • 日本政府が東京メトロの株を売って得たお金は主に東日本大震災の復興につかわれる

東京メトロの株主優待は、メトロを利用する人にとって大変お得です。また、株主になって優待を受けることは、投資の第一歩としても良い方法です。みなさんは、自分がよく利用するサービスや企業に投資してみたいと思いますか?

また、東京メトロの株を売ったお金は、東日本大震災の復興に使われる予定です。震災で被害を受けた地域を支援するため、株式売却によって得られたお金が役立ちます。東京や東京周辺に住んでいる人の多くの人がが普段利用する東京メトロの株式が、震災復興の一助となることを知ると、身近に感じるかもしれませんね。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。