ドルを守るトランプ氏「ドルを使わないなら100%の関税」
「ドル離れなら関税100%」 トランプ氏、中国やロシアけん制|47NEWS(よんななニュース)
【ワシントン共同】トランプ次期米大統領は11月30日、中国やロシアなど主要新興国BRICSによる米ドル離れを図る動きに対し「そんな国々は100%の関税に直面することになる。素晴らしい米国市場にさよな ...
11月30日、トランプ次期アメリカ大統領は、中国やロシアを中心とする新興国グループ「BRICS」が米ドルの使用を減らす動きに対し、「ドルを使わないなら100%の関税をかける」と強く警告しました。この発言はトランプ氏のSNSで発表され、大きな話題となりました。
BRICSは、国際貿易でドル以外の通貨を使うことを増やそうとしており、これはアメリカにとっては「ドル」の価値を下げてしまう良くない動きなのです。今回は、このニュースの背景と国際経済への影響について考えてみましょう。
BRICSとは?
BRICS(ブリックス)は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5か国からなるグループです。これらの国々は急速に経済成長しており、世界経済で影響力を増しています。
2024年10月にはロシアのカザンで第16回BRICS首脳会議が開催されました。この会議には新たにイラン、エジプト、エチオピア、UAEも加わり、合計9か国で話し合いが行われました。この会議では、ドルに依存せず自国通貨での決済を増やすことが議論されましたが、具体的な合意には至らず、各国が自国の金融システムで対応する方針となりました。
トランプ氏の反応
トランプ氏は、BRICSのドル離れの動きについて「ドルに取って代わることは不可能だ」と述べ、もしドルを使わないなら100%の関税を課すと警告しました。これにより、BRICSの製品はアメリカで高価になり、競争力を失うことになります。
なぜトランプ氏はこんなことを言うのか?
それは、アメリカのドルが世界で持つ重要な地位を守るためです。
ドルは国際貿易や金融取引で最も広く使われている通貨であり、これがアメリカの経済的な強みの一つです。もしBRICSのような国々がドルを使わなくなると、ドルの需要が減り、その価値が下がる可能性があります。
そうなるとアメリカの経済力と国際的な影響力が弱まるため、トランプ氏はドルの地位を守るために強い姿勢を見せているのです。
国際経済への影響
もしBRICSがドルに代わる新しい通貨システムを作れば、世界の貿易や金融に大きな変化が生じる可能性があります。ドルの価値が下がれば、アメリカ経済にも深刻な影響が及ぶでしょう。そのため、ドルを守るために強硬な態度を取ることは重要です。
一方で、BRICSの動きが成功すれば、他の国々もドル以外の通貨で取引でき、アメリカの影響を受けずに経済活動を行うことが可能となり、世界経済におけるパワーバランスが変わるかもしれません。
日本はどう対応すべきか?
BRICSの動きに対し、日本はアメリカとBRICSの間でバランスを取る必要があります。
ドルが依然として国際取引の中心である中、日本は円や他の通貨の役割を強化し、多様な決済手段を使えるようにすることも重要です。これにより、アメリカとBRICSの対立が激化してもリスクを分散できます。
また、日本は経済協力を強化し、自由貿易を進めることで貿易相手を増やし、経済の安定を保つことが求められます。
まとめ
- トランプ次期アメリカ大統領は、BRICSによるドル離れの動きに対して100%の関税を課すと警告
- BRICSはドル以外の通貨での取引を目指しており、国際経済に影響を与える可能性
- ドルの価値が下がるとアメリカ経済にダメージがあるため、トランプ氏は強硬な態度を取っている
- 日本は、アメリカとBRICSの間でバランスを取りながら経済の安定を保つことが重要
BRICSのように多くの国が協力してアメリカに対抗しようとする動きは、日本にも影響を与えるかもしれません。もっと円安になってしまう可能性もあります。
輸入品の値段が上がることで、普段買っている食品や家電製品の価格が高くなる可能性があります。また、旅行先での為替レートが変わり、現地での買い物が以前よりも高くつくかもしれません。皆さんは、国際通貨の競争についてどう考えますか?
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