2024年流行語・SNS流行語・オックスフォード大学 今年の言葉

新語や流行語は、その年の社会の動向を反映していると言われています。2024年にも、多くの新しい言葉が登場し、注目を集めました。
この記事では、「新語・流行語大賞」、SNSで注目された言葉、オックスフォード大学が選んだ「今年の言葉」を紹介します。あなたはどれだけ知っているでしょうか。また、そこから今年1年を振り返ることはできるでしょうか。

新語・流行語大賞

毎年、「現代用語の基礎知識」から「新語・流行語大賞」が発表されます。2024年の大賞は、TBSのドラマ『不適切にもほどがある!』で使われた「ふてほど」でした。この言葉は「不適切にもほどがある」を短くしたものですが、「誰も使ってない」なんて声もSNSでは多くありました。

他にはこんな言葉が選ばれました:

  • 裏金問題
    政治家が不正にお金を使った問題のことです。多くのメディアで取り上げられ、政治への不信感が広がるきっかけとなりました。
  • 界隈
    同じ趣味を持つ人たちの集まりやその周辺を指します。SNS上で特定の趣味を持つ人々が集まる場面で頻繁に使われ、コミュニティの形成を反映しています。
  • 初老ジャパン
    平均年齢41.5歳の日本の馬術チームがパリオリンピックで92年ぶりにメダルを取ったことからついたニックネームです。この言葉は、日本のスポーツ界で年齢を重ねても活躍する姿勢が称賛されたことを象徴しています。
  • 新紙幣
    2024年7月に発行された新しいお札のことです。新しいデザインや技術が話題になり、日本経済に対する人々の関心を引きました。
  • 50-50
    大谷翔平選手が達成した50本塁打と50盗塁の記録を指します。この偉業は、MLBの歴史に新たなページを刻み、多くのファンに感動を与えました。
SNS流行語大賞

2024年のSNS流行語ランキングでは、日本からのコンテンツが多く注目を集めました。

トップ5には次の言葉が選ばれました:

  • Bling-Bang-Bang-Born
    日本の音楽グループCreepy Nutsの曲で、アニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期のオープニングテーマです。独特な歌詞とメロディーが人気となり、YouTubeでは2.8億回、TikTokでは300万回以上再生されました。この曲は、アニメファンや若者の間で大きな話題となり、SNSで多くのカバー動画やダンス動画が投稿されました。その結果、Creepy Nutsの人気がさらに高まり、日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。
  • 地面師たち
    新庄耕さんの小説を原作にしたNetflixのドラマです。土地の所有者になりすまして詐欺を行う犯罪を描いており、そのリアルな描写が視聴者の関心を集めました。
  • 50-50
    大谷翔平選手がMLBで50本塁打と50盗塁を達成したことを指します。この偉業はSNSで大きな話題となり、多くの祝福の声が寄せられました。
  • 無課金おじさん
    パリオリンピック射撃競技で銀メダルを獲得したトルコの選手、ユスフ・ディケチさんのことです。特別な装備を使わずに競技を行ったことから、課金せずにゲームを楽しむ人になぞらえてこの名前がつきました。
  • インプレゾンビ
    SNS、特にX(旧Twitter)で投稿の閲覧回数を稼ぐために迷惑な投稿を繰り返すアカウントのことです。Xの広告収益プログラムの影響で、このような行為が増えました。
2024年SNS流行語ランキング 年間大賞発表 3位「50-50」、2位「地面師たち」1位は? | 一般社団法人ウェブ解析士協会のプレスリリース

一般社団法人ウェブ解析士協会のプレスリリース(2024年12月3日 10時00分)2024年SNS流行語ランキング 年間大賞発表 3位「50-50」、2位「地面師たち」1位は?

オックスフォード大学の「今年の言葉」

オックスフォード大学が選んだ2024年の「今年の言葉」は「brain rot(脳の疲れ)」です。

brain rot(脳の疲れ):スマホの使いすぎで頭が疲れることです。多くの人がデジタル依存による心身の影響に直面していることを反映しています。SNSやスマホの過剰な利用が心身にどのような悪影響を及ぼすのかについて、多くの議論が巻き起こりました。

他の候補にはこんな言葉がありました:

  • demure(控えめ)
    控えめな態度や謙虚さを表す言葉です。この言葉の人気は、過度な自己主張を避け、謙虚さを美徳とする価値観が見直されていることを示しています。特に若い世代の間で、自分を控えめに表現することへの共感が広がっているようです。
  • slop(質の低いコンテンツ)
    AIが作った質の低いコンテンツのことです。AI技術の進化に伴い、質の低いコンテンツが増加している現状を批判的に表現しています。この言葉は、コンテンツの質を見極める重要性やAI技術の倫理的側面への関心が高まっていることを反映しています。
  • dynamic pricing(動的価格設定)
  • 需要に応じて価格を変える仕組みです。オンラインショッピングやサービス業での導入が進み、消費者の購買行動に大きな影響を与えています。特にイベントチケットや航空券などで、価格の変動が消費者に与える影響が議論されています。
  • romantasy(ロマンタジー)
    ロマンスとファンタジーが合わさった物語を指します。このジャンルの人気は、現実から逃避し、夢や希望を求める傾向を反映しています。厳しい現実の中で、多くの人がファンタジーの世界に癒しを求めていることを示しています。
オックスフォード大学「今年の流行語」は「brain rot(脳腐れ)」、その意味は?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

<英語の権威、オックスフォード大学出版が選んだ今年の言葉は「brain rot」。他にも有力な候補がいくつもあったなかでこの言葉が選ばれた理由は何か> スマホの画面を延々とスクロールするうち「脳が腐っ...

社会の傾向

これらの若い人たちは、自分を表現することや健康を大切にしながら、デジタル技術の良いところと問題点の両方に向き合っています。また、日本の文化が世界に影響を与え、さまざまな価値観を尊重する動きが広がっているのも感じられます。

特に、SNSを使った自己表現の場が広がる中で、「自分らしさ」を大事にしようとする風潮が強くなっています。そのため、他の人と比較するのを避けたり、過度に自己主張せずに自分の個性を発揮するバランスを取ることが求められています。しかし、スマホやSNSの使いすぎによる「デジタル中毒」への心配もあり、デジタルとの適切な距離を保つことの重要性がますます認識されています。

また、オックスフォード大学が選んだ「brain rot」や「slop」のように、AIやデジタル技術の進化が私たちの生活に新たな問題をもたらしていることも明らかです。AIが作る質の低いコンテンツが増えることや、デジタル疲れへの心配が広がる中で、人々は情報の質を見極める能力や、デジタル技術とうまく付き合う方法を模索しています。

これらの言葉が社会にどんな影響を与えているのか、そしてどうすればもっと自分らしく過ごせるかを考えてみましょう。言葉は私たちの生活を映す鏡です。この機会に、流行している言葉から自分の生活や考え方について深めてみませんか?

健康的な習慣を身につける
バランスの取れた生活を送るために、食事や運動に気をつけて健康を大切にしましょう。健康的な生活が心の安定にもつながります。

スマホの使い方を見直そう
毎日どれくらいの時間スマホを使っているかを振り返り、使いすぎていないか確認しましょう。家族や友達と過ごす時間を増やすのもおすすめです。

SNSでの自己表現の工夫
SNSで自分の良いところや好きなことをシェアして、自分らしさを表現してみましょう。また、他の人に対してポジティブなコメントを残すことで、SNSの使い方がより楽しくなります。

デジタルデトックスを試してみよう
定期的にスマホを使わない時間を作り、読書やスポーツなど他の活動を楽しむことで、心と体をリフレッシュさせましょう。

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