知らない番号から電話…出ても大丈夫?ロボコール詐欺の手口と対策
「0800」の電話に出ない人が増えている深刻な理由 | それ、ネット詐欺です! | ダイヤモンド・オンライン
「もしもし」と電話に出ると、機械の自動音声が流れてきた。「NTTファイナンスから未納料金のお知らせです」「住んでいる住居の建築年数を教えてください」「内閣支持率調査にご協力ください」「店舗様の営業時間を自動で確認しております」……コンピューターを使った自動発信電話「ロボコール」がどんどん増えている。あなたは、どれが詐欺でどれが正しい目的の電話なのか、聞き分けることができるだろうか?
最近、「0800」や「050」など、見慣れない番号からスマートフォンに電話がかかってきたことはありませんか?出てみると、自動音声が流れてくる──そんな電話は「ロボコール」と呼ばれています。これはコンピューターを使って自動で電話をかける仕組みで、詐欺や迷惑行為に悪用されることが増えています。特に日本では、このロボコールによる被害が急増しており、注意が必要です。では、ロボコールの仕組みや詐欺の手口、そして私たちができる対策について見ていきましょう。
ロボコールとは?
ロボコールは、コンピューターが自動で電話をかける技術のことです。もともとは企業のキャンペーンや世論調査などに使われていましたが、近年では詐欺やスパム目的で悪用されるケースが増えています。アメリカでは毎月約45億件のロボコールが確認され、日本でも被害が広がっています。
ロボコールの詐欺手口
ロボコールを使った詐欺には、さまざまな手口があります。
- NTTファイナンス詐欺:自動音声で「未納料金のお知らせ」を伝え、オペレーターにつなぎ、個人情報や支払いを求める。
- 屋根の修理セールス詐欺:「家の建築年数」などを聞き出し、悪徳業者のリストに登録される。
- 内閣支持率調査詐欺:「支持率調査」を名乗り、住所や住民票番号を入力させる。
- 国際電話詐欺:海外の電話番号を装い、通話料金をだまし取る。
- AIなりすまし詐欺:AIで録音した声を使い、本人になりすまして銀行やカード会社に連絡する。
日本でロボコールが増えている理由
- 技術の進化:電話を自動で大量に発信できる技術が簡単に利用可能になりました。
- 個人情報の流出:企業の情報漏洩により、電話番号などが売買されています。
- 詐欺手口の高度化:AIを活用したなりすましなど、だます方法が巧妙になっています。
自分でできるロボコール対策
迷惑電話対策アプリの活用
- WhoscallやTrueCallerなどのアプリを使うと、不審な電話番号を自動で識別・ブロックできます。
日常生活で気をつけること
- 知らない番号には出ない:「0800」「050」「+1」などの番号は特に注意。
- 海外番号には要注意:「+44」など海外からの着信は避けましょう。
- 周囲と情報を共有する:怪しい電話を受けたら、家族や友人にすぐ伝えましょう。

社会への影響と今後の対応
ロボコールの増加は、電話というコミュニケーション手段の信頼性を低下させています。2024年には総務省が携帯電話会社に対し、ロボコール対策を強化するよう要請しました。今後は、業界全体で自動検出やブロック機能の向上が進むと期待されています。
まとめ
- ロボコールは自動発信される詐欺電話
- AIを使った手口などで被害が増えている
- アプリの活用や知らない番号に出ないことが重要
技術が進歩すると便利なことも増えますが、その一方で新しいトラブルも生まれます。ロボコールはその一例です。SNSやネットの情報にも同じことが言えます。
「この電話は本物?」「この情報は信じていい?」と一度立ち止まって考える力こそが、自分自身を守る大切な武器になります。

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