アメリカでのSwitch 2価格は変更なし?自動車以外にも影響は大きいトランプ関税

「Switch 2」、トランプ関税でも米販売価格は据え置きと任天堂 - ITmedia NEWS

任天堂の米国法人Nintendo Americaは、米国での「Switch 2」の販売価格を当初発表の通り449.99ドルに据え置くと発表した。トランプ関税の影響で値上げになると懸念されていた。アクセサリーは値上げする。

2025年6月、任天堂の新型ゲーム機「Switch 2」がついに発売されます。アメリカではトランプ前大統領が新たな関税を発表し、ゲーム機の値段が上がるのではないかと多くの人が心配していました。しかし、Switch 2の価格は据え置きのまま。どうして値上げされなかったのでしょうか?
関税とは何か、そしてゲーム機の価格にどんな影響を与えるのか。Switch 2の価格が変わらなかった理由と、ゲーム機と経済の深いつながりについて見てみましょう。

Switch 2の価格が変わらなかった理由

任天堂はSwitch 2の価格を、アメリカでは449.99ドル、日本では49,980円に設定しました。円安や物価高が続く中でも、なぜ値上げを避けたのでしょうか。
その大きな理由は、トランプ前大統領が発表した新たな関税が、実際には90日間延期されたことです。この期間中に予約を開始することで、関税の影響を避けることができました。

また、Switchシリーズは世界中で大ヒットしており、大量生産により製造コストを抑えられています。任天堂は、より多くの人に手に取ってもらうため、価格をできるだけ維持したいと考えているのです。

関税とは?ゲーム機にどう影響する?

関税とは、海外から商品を輸入する際にかかる税金のことです。トランプ前大統領は、中国やベトナムからアメリカに輸入されるゲーム機やスマートフォンなどに対して、高い関税をかけると発表しました。

関税がかかると、メーカーはその分のコストを上乗せせざるを得ません。その結果、消費者が支払う価格が上がる可能性が高くなります。例えば、10%の関税で価格が約40%上がるという試算もあります。さらに、ベトナムからは46%、中国からは145%という非常に高い関税が計画されていました。

周辺機器やソフトは値上げされた?

Switch 2本体の価格は据え置かれましたが、Joy-ConやProコントローラーなどの周辺機器は値上げされました。任天堂はその理由として、市場状況や原材料価格の上昇を挙げています。
また、ゲームソフトもパッケージ版は関税の影響を受けやすく、今後はダウンロード版の利用がさらに増える可能性があります。

世界のゲーム企業と価格戦略

任天堂だけでなく、ソニーもPlayStation 5の価格を一部の国で引き上げています。これは、世界的な物価上昇や為替の変動、関税の影響によるものです。
国や地域によって価格が異なるのは、税金、輸送コスト、販売戦略、そして転売対策など、複数の要素が絡み合っているためです。

ゲーム機の価格から経済を読み解こう

ゲーム機の価格は単に製造コストで決まるものではありません。世界の経済状況、政治の動き、税制、物流、転売リスクなど、多くの要因が影響しています。
Switch 2の価格維持からもわかるように、企業は常に「市場の変化」に対応しながら製品戦略を立てているのです。

まとめ
  • Switch 2のアメリカ価格は449.99ドル、日本では49,980円に据え置き
  • トランプ関税の延期により、価格上昇を回避できた
  • 周辺機器や一部ソフトは値上げされた
  • 高い関税はゲーム機やソフトの価格に大きく影響する
  • ゲーム機の値段には、世界の経済や政治の動きが反映されている

商品価格の裏側には、さまざまな経済の動きが隠れています。ニュースで「値上げ」と聞いたとき、その理由を考えることで、経済の見方が広がります。原材料の仕入れ、生産地の選定、物流の工夫、為替の変動など、企業がどのように対応しているかを調べてみましょう。知ることで、自分の選択肢も広がっていきます。

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