お父さん、おこづかいはらって!

お小遣い長年未納です。「請求書」送りました…中1の数学自由研究、最優秀賞の出来栄えにお父さんは舌を巻く | 南日本新聞

「お小遣いが長年未納のため、以下の通りご請求いたします」。鹿児島市の鹿児島大学付属中学校1年、川原千...

みなさんはおうちの方からおこづかいをもらっていますか?

2023年の夏、鹿児島の中学1年生 川原千鶴さんは、ずっともらえるはずのおこづかいがもらえていなかったので、お父さんに面白い方法で請求書せいきゅうしょを作ってわたしました。
請求書っていうのは、お金をはらってもらうために、金額や内容などをきちんと書いた紙のことです。

川原さんは、おこづかいがもらえなかった17ヶ月分を計算し、遅延金ちえんきんも足して、合計で1万2404円になると計算しました。
遅延金ちえんきんっていうのは、お金をはらうのがおくれたときにはらう罰金ばっきんみたいなお金です。

川原さんのレポート
理数教育研究所ウェブサイトより

この請求書は、数学のコンクールで最優秀賞を獲得しました!
河原さんの作った請求書はこちら。(理数教育研究所より)

川原さんは、おこづかいがもらえなかった期間の金額を、銀行の金利や外国のお金の価値を調べて計算しました。そして、遅延金についてもしっかり調べて、どうやってこの請求せいきゅうしたお金のがくを計算したかを10ページのレポートにまとめました。このアイデアがとてもユニークで、すばらしいと評価されたのです。

川原さんのお父さんは、この請求書と説明を聞いてとてもびっくりして、はらっていなかったおこづかいを川原さんにあげたとのことです。でもお父さんはそのあともまたおこづかいをはらってくれていないので、川原さんは新しい方法で請求しようと考えているそうです。

おこづかいをもらえないことをきっかけに、世の中のお金のしくみについて勉強をした中学生のお話でした。ただ「おこづかいちょうだい!」と言うよりも、こんなふうにしっかりと資料をつくってまとめて見せるほうが、ちゃんと話を聞いてもらえるのではないでしょうか。
おとなの世界でもこの考え方は大切なんですよ。