「日本の味」だけではダメ!丸亀製麺の海外戦略と成功の理由

「うどんにはコーラが合う」を無視してはいけない…「丸亀製麺ハワイ店」が売り上げ世界一店舗になったワケ 海外で「日本の味」を押し付けても売れない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの海外展開が好調だ。2024年3月期の海外事業の売り上げは、前年比43.3%増の647億1400万円。中でも丸亀製麺の海外店舗1号店となるハワイ店の売り上げは全店舗1位を誇る。なぜ丸亀製麺のハワイ出店は成功したのか。事業を支援したコンサルティング会社「トイトマ」社長の山中哲男さんが解説する――。

うどんといえば、日本を代表するような料理のひとつですよね。みなさん、うどんは好きですか?

今日は「丸亀製麺」という日本のうどん屋さんがハワイで大成功を収めたお話を紹介します。日本で売れているものを「そのまま」海外で売っても、必ずしも成功するわけではありません。では、どうやって丸亀製麺はハワイで人気になったのでしょうか。

ハワイ進出の背景

丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスは、海外展開に力を入れており、その中でもハワイ1号店「MARUGAME UDONワイキキ店」が大成功を収めています。2011年のオープン以来、全世界の丸亀製麺の中で売上ナンバーワンの店舗です。

苦労と成功の理由

ハワイでは観光客が多いものの、物価が高く、日本の企業は「ジャパニーズ・プライス」と呼ばれる高額な賃料や内装費用に悩まされることが多いです。しかし、丸亀製麺はこれを乗り越えるために、現地のパートナーと協力して適切な物件を見つけ、スムーズな出店を実現しました。

丸亀製麺の成功の秘訣は、「目の前でうどんを作り、できたてを提供する」という日本のこだわりを守りながら、現地の人々のニーズに合わせたメニューを提供したことです。

例えば、天ぷらの衣を厚くするなど、現地の人々の好みに合わせた工夫が功を奏しました。そして、「うどんにはコーラが合う」という驚きの発見も現地の人々の声を聞いて生まれました。

「日本の味」を押し付けない

丸亀製麺は、ただ日本の味をそのまま持ち込むのではなく、現地の文化や嗜好に合わせた工夫をすることで成功しました。日本での成功体験に頼らず、ハワイの人々の意見を大切にしたことで、現地の人々に愛される店になったのです。

まとめ
  • 丸亀製麺の海外展開の成功要因
    • 現地の文化や習慣に合わせた工夫
    • 日本の食文化のこだわりを守る
    • 「うどんにはコーラが合う」という発見
    • 適切なパートナーシップと物件選定

丸亀製麺の成功は、ただ日本の文化をそのまま持ち込むだけではなく、現地のニーズに合わせた工夫をしたからこそ実現しました。例えば「うどんにはコーラが合う」という発見も、現地の人々の声を聞いた結果です。

「このやり方が正しい」「今まではこうやってうまくいっていたのだから、これを変える必要はない」なんていうのは、大人のビジネスの世界でもよくある考え方です。だけど、他の意見や考え方も取り入れることでもっと成功することもあります。
自分の考え方を持つことはとても大事です。だけど、見方を変えたり意見も聞いたりする「柔らかい」アタマを持つと人生もっと楽しくなるのではないでしょうか。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。