ビッグマックでわかる世界の物価!いろいろな「指数」
ビッグマックは日本で480円、では世界一高い国では…小学生でもわかる「日本経済の本当の立ち位置」 日本人の労働の価値はどんどん低くなっている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
世界各国の経済力を測るために使われるのが「ビッグマック指数」だ。日本は一体どのように評価されているのか。ふくおかフィナンシャルグループでチーフストラテジストを務める佐々木融さんの著書『ビッグマックと弱い円ができるまで』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を紹介する――。
みなさんも一度はマクドナルドで「ビッグマック」を食べたことがあるでしょう。でも、国によってビッグマックの値段が全然違うのです。たとえば、日本ではビッグマックが480円ですが、アメリカでは850円もします。これは、国ごとの通貨の価値や物価が関係しているからです。
ビッグマックの価格を使って、世界中の経済力や物価を比べる「ビッグマック指数」というものがあります。これは、マクドナルドのビッグマックが世界中でほぼ同じ材料で作られ、同じような味なので、価格差を通してその国のお金の価値を測ることができるというものです。
ビッグマック指数ってなに?
ビッグマック指数は、1986年にイギリスの経済誌『エコノミスト』が考え出しました。ビッグマックは世界中で売られているので、価格を比べることでその国のお金が強いのか弱いのかを簡単に知ることができるのです。例えば、アメリカでは850円、日本では480円ですが、この差は「円」と「ドル」の価値が違うからです。アメリカの1ドルが日本の150円と交換できるので、アメリカではビッグマックが高くなるのです。
他にもある、面白い指数
ビッグマックだけでなく、他にもいろんな食べ物や商品の価格を使って世界の経済を比べる指数があります。
カレーライス指数
日本の人気メニュー、カレーライスの価格を使って、国ごとの物価を比べる「カレーライス指数」があります。材料が多く、値段も変わりやすいカレーライスを使うことで、その国でどれくらい生活費がかかるのかを知ることができます。たとえば、肉や野菜の値段が高い国では、カレーライスも高くなります。
iPhone指数
また、「iPhone指数」では、iPhoneの価格を基に各国の物価を比べます。日本でiPhoneが15万円する場合でも、アメリカでは10万円だったりします。こういった違いを通じて、国ごとの給料や生活費の違いもわかります。
為替レートってなに?
為替レートとは、異なる国のお金を交換する際の比率のことです。たとえば、1ドルを日本円に換えると150円かかります。これが為替レートです。
為替レートが変わると、ビッグマックやカレーライス、iPhoneの値段も変わってきます。日本の円が弱くなると(円安)、海外の商品が高く感じられます。逆に円が強くなる(円高)と、同じ商品でも安くなります。
なぜこれらの指数が大事なの?
ビッグマック指数やカレーライス指数、iPhone指数などは、私たちにとって身近な商品や食べ物を使って世界の経済の違いを理解しやすくしてくれます。どの国が物価が高いのか、どこが安いのか、そして自分の国の経済がどんな状況にあるのかを知ることで、世界の経済がより身近に感じられます。
まとめ
- ビッグマック指数は、ビッグマックの価格を使って世界の物価を比較
- カレーライス指数は、日本の人気料理カレーライスの価格で物価を比べる
- iPhone指数は、iPhoneの価格を使って各国の物価や給料を比べる
- 為替レートは、お金を交換するときのレートで、物価に大きな影響を与える
- 指数を使うことで、世界中の国々の経済や物価の違いを理解しやすい
例えば、あなたがアメリカやヨーロッパに旅行するとき、日本と現地の物価の違いを調べるのはとても大事です。ビッグマックの値段を見て、どの国の物価が高いのか、どこで節約できるのか考えてみるのも面白いですね。同じ商品でも、国によって値段が違うのは、国によって経済の状況が違うからなのですね。
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