年金ってもらえるの?最新の試算結果

公的年金の財政検証 給付目減りも現役世代の平均収入の50%以上は維持 世代・性別ごとの平均額の見通しも | NHK | 年金

【NHK】老後の暮らしを支える年金。私たちが将来どれだけ受け取ることができるのか最新の試算が明らかになりました。公的年金の財政状況…

年金制度は、私たちの老後の生活を支える大切な仕組みです。みんなにはまだまだ先のことだけど、この年金、将来自分がどれくらいもらえるか気になりませんか?

今回は、厚生労働省が行った最新の「財政検証」という調査でわかった、将来の年金の見通しについてです。

公的年金の最新試算

厚生労働省が行った最新の「財政検証」で、将来の年金の受け取り額が試算されました。過去30年間と同じ経済状況が続いた場合、現役世代の平均収入の50%以上は維持できるとしています。しかし、経済成長が低い場合には、年金の給付水準が下がる可能性もあります。

財政検証のポイント
  • 5年に1度の財政検証
    厚生労働省は5年に一度、年金の財政状況を検証しています。これは年金の「健康診断」のようなもので、将来の見通しをチェックします。
  • 所得代替率
    現役世代の収入に対する年金の割合です。法律で50%を下回らないようにすることが目標とされています。
経済成長によるシナリオ
  1. 成長率が高い場合
    経済が順調に成長すると、年金の給付抑制が早期に終了し、所得代替率は50%以上を維持できます。
  2. 成長率が低い場合
    経済があまり成長しない場合、年金の給付抑制が続き、所得代替率が50%を下回るリスクがあります。
NHKウェブサイトより
NHKウェブサイトより
男女・世代別の年金額

今回の検証では、世代や性別ごとに65歳時点での平均年金額も初めて示されました。若い世代ほど年金額が高くなる見通しで、特に女性の年金額の上昇が顕著です。

  • 現在50歳の男性の年金は約15万円ですが、20歳の男性は約25万円になる見込みです。
  • 女性の場合も同様で、若い世代ほど年金額が増えるとされています。
今後の制度改正の可能性

厚生労働省は、年金の支払期間を今の40年から45年に延長する案については、今回は見送る方向です。しかし、今後の経済状況次第で再検討される可能性もあります。

個人でできる備え

将来の年金額を知るために「公的年金シミュレーター」を使うことができます。過度に心配せず、若い世代は今から少しずつ老後に備えることが大切です。こどものみなさんも、年金がどんな状況なのかを知っておくとよいでしょう。

まとめ
  • 年金の財政検証は5年に1度行われる
  • 所得代替率は50%以上を維持する目標
  • 経済成長によって年金額が変わる
  • 若い世代ほど年金額が増える見通し
  • 公的年金シミュレーターで将来の年金額を試算できる

将来の年金額がどうなるか心配しているおうちの方も多いかもしれません。ぜひ公的年金シミュレーターを紹介してあげてください。家族で年金の仕組みや、将来の生活設計について考える良い機会です。

そして、まだ若いみなさんはまだまだ時間がたくさんあります。まずは自分がやりたいことを見つけ、自分の得意なことをたくさん増やして、しっかり稼げるような力をつけることが一番大事です。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。