花火大会中止:使われなかった花火のゆくえとお金
“急きょ”中止になってしまった花火大会の花火はどこへ・・・?「自分たちの手で解体することも」花火師の想い | TBS NEWS DIG
今年は、台風10号やゲリラ豪雨、南海トラフ地震臨時情報の影響で全国各地の花火大会が相次いで中止となりました。“急きょ”決まった花火大会の中止。準備していた花火は、どうなるの・・・?花火事業者に花火のその…
夏休みの楽しみの一つ、花火大会。だけど、今年は台風や大雨でたくさんの花火大会が中止になってしまいました。
中止になったら、準備していた花火やお金はどうなるのでしょう。例えば、足立の花火大会では天気が悪くて中止になり、3000万円以上の損が出ました。この記事では、花火大会が中止になるとどんなことが起きるのか、そしてどれだけ損が出てしまうのかを考えてみましょう。
花火大会の中止で出るお金の損失
花火大会が中止になると、チケットを買ってくれた人にお金を返したり、会場の準備に使ったお金が無駄になったりします。例えば、足立区の花火大会では、2億7000万円の予算がありましたが、天気が悪くて中止になり、お金がほとんど無くなってしまいました。
秋田県の「本荘川まつり花火大会」も大雨で中止されました。この大会では、会場設営や花火の準備に約1000万円がかかりましたが、実際に打ち上げられなかったため、1140万円もの損害が発生しました。花火大会が中止になると、大きな金額が動いていることがわかります。
使えなくなった花火はどうするの?
中止になった花火大会では、花火業者が花火を回収します。でも、濡れてしまった花火はもう使えないので、捨てるしかありません。これはみんなの安全を守るためです。花火師さんたちは、一生懸命作った花火を捨てることになり、とても残念に思っています。
全国の花火大会が中止に
2024年の夏は、台風や地震などの自然災害で、日本の33か所で花火大会が中止や延期になりました。宮崎県の小林市では、地震のため中止になった花火大会が、後でやり直しできる予定です。でも、多くの場所では、その年の花火大会が完全に中止になってしまいます。
▼中止・延期になった花火大会(一例)
東京 足立の花火 74万人/1万3000発〈荒天のため(ゲリラ豪雨)〉
秋田 第72回 本荘川まつり花火大会 6万人/3000発〈大雨〉
山形 酒田の花火2024 1万2000人/1万発 〈大雨〉
静岡 焼津海上花火大会 20万人/5000発〈巨大地震注意〉
神奈川 第38回 宮ヶ瀬ふるさとまつり 1万5000人/75発〈台風7号〉
和歌山 2024 南紀白浜花火フェスタ 7万2000人/2500発〈巨大地震注意〉
宮崎 小林市すき納涼花火大会 1万人/1500発〈巨大地震注意〉
群馬 くろほね夏まつり 3500人/1100発〈台風7号〉
埼玉 小江戸川越花火大会 2万人/6000発〈荒天のため(ゲリラ豪雨)〉
栃木 尊徳夏祭り大花火大会 5万人/1万発〈台風10号〉
高知 第20回しまんと市民祭 しまんと納涼花火 5万人/6000発〈台風10号〉
中止になった花火の行方
打ち上げられなかった花火は、次のイベントで使うこともあれば、保存が難しく捨てることもあります。神奈川県の清川村では、台風で中止になった花火を、9月の別のイベントで再び打ち上げることになりました。
まとめ
- 花火大会が中止になると、チケットの返金や準備費用で大きな損が出る
- 濡れた花火は安全のため、使えなくなることがある
- 今年は日本全国で多くの花火大会が中止
- 中止になった花火は、次のイベントで使われることもある
最近の台風や地震によって、他のイベントや観光行事も中止になっているニュースが増えています。多くの地域でイベントが中止となり、観光業にも影響が出ています。
花火大会が中止になると、花火を作ったり準備をした人たちが大きな損をしてしまいます。これは、ビジネスにも似た仕組みがあります。会社が新しい製品を作るときも、失敗すると大きな損失を生むことがあります。
わたしたちも「失敗したときはどうするか」を考えて物事を進めることが大事ですね。
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