アメリカ経済が回復中?消費者信頼感指数ってなに?
米消費者信頼感指数、6カ月ぶり高水準-景気や物価の見方が改善 - Bloomberg
米民間調査機関のコンファレンスボードが発表した8月の米消費者信頼感指数は6カ月ぶり高水準となった。労働市場に対する楽観的な見方が弱まったものの、景気やインフレに対する見方が一段と明るくなった。
最近、アメリカではみんなが景気や物価について少し安心できるような調査結果が出ました。消費者信頼感指数という指標が6カ月ぶりに高くなり、これからの経済についての期待も高まっています。この変化がアメリカの経済やアメリカの株式市場、そして日本の株式市場にどんな影響を与えるか、考えてみましょう。
消費者信頼感指数って何?
消費者信頼感指数は、みんなが景気や物価についてどう感じているかを数値で表したものです。8月の指数は103.3まで上がり、これが6カ月ぶりの高い数値となりました。この指数が高いと、みんなが「これからもっと景気が良くなるかも!」と思っていることを示しています。
今後6カ月への期待が増えた理由
消費者の間で、今後6カ月の景気についての期待が1年ぶりに高まっています。これは、物価が落ち着いてきたり、利下げ(銀行利息の利率:たとえばお金を借りるときの利息が今よりすくなくなる)への期待があるためです。でも、仕事を見つけるのがむずしくなっていると感じる人も増えています。景気がよくなりそう、という期待もありながら、仕事がなくて経済に元気がないと考える人もいるようです。
株式市場への影響
この消費者信頼感指数の上昇は、株式市場にも影響を与えるかもしれません。アメリカの株式市場では、消費者が景気に対して前向きになると、会社の売上や利益が増えると期待され、株価が上がることがあります。特にみんながよく買うものを売っている会社やサービスを提供している会社には、良い影響がありそうです。
一方で、日本の株式市場もアメリカの動きに影響されやすいです。アメリカの経済が良くなると、日本の会社もアメリカでのビジネスがうまくいくことが期待されるので、日本の株価が上がるかもしれません。でも、もしアメリカで物価が上がりすぎると、借金の金利がまた上がって、会社がお金を借りるのがむずかしくなることがあり、株価が下がるかもしれません。
景気が良くなると、みんなの生活はどうなる?
景気が良くなると、みんなの給料が増えたり、買い物がしやすくなります。でも、逆に物価が上がりすぎると、生活費が高くなってしまうこともあります。だから、消費者信頼感指数が高くても、安心しすぎないようにしましょう。特に、仕事を見つけるのが難しくなっている今、将来の収入について心配する人も増えています。
住宅市場の現状
さらに、アメリカでは住宅価格も注目されています。6月の住宅価格指数は前年より5.4%上がりましたが、伸びは少しおさまりました。つまり、家を買いたい人が増えているけれど、値段が高くて買えない人も多いのです。このままでは、家を買うのはますます難しくなるかもしれません。
まとめ
- アメリカの消費者信頼感指数が6カ月ぶりに高くなった
- アメリカの景気や物価についての期待が高まっているが、雇用状況は厳しい
- 消費者信頼感指数の上昇は、日本とアメリカの株式市場にも影響を与える
- 住宅価格は上がっているが、買いたい人が手を出しにくい状況が続いている
最近のアメリカの住宅市場や金利の動向についても調べてみましょう。
景気が良くなるとどんなことが起こるか考えてみましょう。たとえば、お父さんやお母さんのお仕事にどんな影響があるのか、また株式市場の動きについても家族で話してみると面白いかもしれません。おうちの方に今まで「景気が良かった」と思ったのはいつごろか、そして今は景気が良いのか、も聞いてみてください。
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