どうして金利は変わるの?アメリカと日本の金利の違い
FRB大幅利下げ観測がほぼ拮抗、ドル対円で8カ月半ぶり安値 | ロイター
米連邦準備理事会(FRB)の9月会合で予想されている利下げの幅について、13日の金利先物市場で0.25%ポイントになるとの見方と0.50%ポイントになるとの見方がほぼ拮抗している。
みなさんは、銀行にお金を預けると、利息がもらえることを知っていますよね。逆に、お金を借りても利息がついて、借りたお金と利息を返さないといけません。これには「金利」という仕組みがかかわっています。
最近、アメリカでは金利を下げていて、日本では金利を上げようとしています。それぞれの国でどうして金利が違うのか、一緒に考えてみましょう。
金利ってなに?
金利というのは、お金を借りたり貸したりするときにかかる「利息」のことです。たとえば、銀行にお金を預けていると、「預金利息」といって、少しずつお金が増えますよね。これが金利です。金利が高いと、預けたお金がたくさん増えやすく、金利が低いと、少ししか増えません。
アメリカは金利を下げる予定
アメリカでは、経済をもっと元気にするために、金利を下げる方針です。金利が低くなると、お金を借りやすくなります。これによって、会社や人々が新しいモノを買ったり、投資をしたりして、経済がよくなることを目指しています。
日本は金利を上げる予定
日本では、モノの値段がどんどん上がる「インフレ」を抑えるために、金利を上げようとしています。金利が上がると、お金を借りるのがむずかしくなり、モノを買うのを控える人が増えます。そうすると、モノの値段が上がりすぎるのをふせぐことができるのです。
高市さんの「低金利を続けるべき」という意見
日本の政治家である高市さんは、「今のまま低い金利を続けるべきだ」と考えています。高市さんは、金利を上げるとお金を借りるのがむずかしくなり、会社や家庭が困ってしまうと心配しています。経済を守るために、今はまだ低い金利のままがよいと主張しています。
金利の違いが為替に与える影響
アメリカが金利を下げ、日本が金利を上げると、お金の価値にも影響があります。金利が高い国のお金は、他の国のお金よりも価値が上がりやすく、反対に金利が低い国のお金は、価値が下がりやすくなります。たとえば、今のようにアメリカが金利を下げて日本が金利を上げると、円の価値が上がり、ドルの価値が下がるので、ドルと円を交換する「為替(かわせ)レート」が変わるのです。これは「円高」です。
今まではアメリカの金利が高く、日本の金利は低かった ▶ 円安
これからはアメリカの金利が下がり、日本の金利が上がる ▶ 円高
まとめ
- 金利とは、お金を貸したり預けたりするときにかかる「お礼」のようなもの
- アメリカは経済を元気にするために金利を下げる予定
- 日本は物価を抑えるために金利を上げる予定
- 高市さんは経済を守るために、今の低金利を続けるべきだと考えている
- 金利の違いは、為替レートやドルと円の価値に影響を与える
最近、ヨーロッパでも物価が上がり、金利を上げる動きがあります。世界中で金利がどのように経済に影響を与えるかが注目されています。
円安にも円高にもそれぞれいい点と悪い点があります。同じように、金利が高い低いもいいことと悪いことがあります。自分の生活だけで考えると「円高のほうがいい」「金利は低いほうがいい」と思ってしまいますが、経済というもっと広い視点で考えると、必ずしもそういうわけではなかったりします。
とても難しい話で、経済に詳しいプロの人たちでも「絶対に正解」という答えはなかなか見つけられません。それは、経済やわたしたちの生活は「常に変わっていく」ものだからです。
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記事作成者
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山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。
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