高利回りに潜むリスク!エクシア事件から学ぶこと

被害対策弁護団の戦略、エクシア「債権者破産申立」の舞台裏 | TSRデータインサイト | 東京商工リサーチ

多額の出資金を集めたものの、2022年3月頃から返還が滞っていたエクシア合同会社(TSR企業コード:014686724、墨田区、代表社員:菊地翔氏)が10月18日、東京地裁から破産開始決定を受けた。被害者は9,000人、出資総額は850億円に上る。

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​毎月3%お金がふえる、1年間で約43%もふえる、と聞くととても魅力みりょく的に聞こえるけど、本当にそんなにお金が増えるのでしょうか?
最近、「エクシア」という会社がこの高い利回りをうたい、全国の多くの人からお金を集めましたが、結局破産してしまい、多くの人が出資したお金を失いました。エクシア事件から学べる「高い利回り」の危険性や、いろいろな投資で1年で平均どれくらいお金が増えるのか、などを考えてみましょう。

エクシア事件とは?

エクシアという会社は、「毎月3%」の利回りでお金が増えると宣伝し、多くの人から出資を集めていました。この会社は「社員権」という、いわば会社に参加する権利をお金で買うという仕組みで出資を募っていました。しかし、2022年からこの会社は出資者へのお金の返還が難しくなり、最終的に破産に至りました。

※この会社の「あやしさ」は以前から有名で、私個人としてはどう考えても「ありえない」「ウソくさい」「だまされる人いるのか」と思っていましたが、世の中には「おいしい話は本当においしい」と信じる人もいるのだと、日本の大人の情けなさを感じました。この会社の社長や役員はお金をものすごくたくさんつかっていることをSNSなどによく投稿していて、一方で数年前からは投資した人たちがお金を返してもらえないという裁判にもなっていました。

毎月3%の利回りってどれくらい?

「毎月3%」というのは、一見お金がどんどん増えていくように思えます。でも、これを年に直すとなんと約43%もの高い利回りになります。たとえば、1万円を出資すると1年後には1万4,300円になるということです。この43%は、普通の投資に比べても非常に高く、リスクが大きいと言えます。

一般的な投資と比べると?

他の投資と比べると、エクシアの「毎月3%=毎年43%」がいかに異常かわかります。そして、投資は損をすることもあります。

  • 株式投資:1年でだいたい5%から10%の利回りです。
  • 債券投資:1年で1%から3%ぐらいです。
  • 定期預金:ほとんどの場合、1年で0.01%から0.1%と低めです。
  • 不動産投資:だいたい1年で3%から5%くらいです。

普通の投資では、安定して利益を出すことが難しく、特に「毎月3%」という高利回りは現実的ではありません。実際、エクシアのように「高すぎる利回り」をうたって投資を募る会社には、リスクがあることが多いです。

高利回りの危険性に気を付けよう

「毎月3%」などの高利回りはとても魅力的に感じるかもしれませんが、実際には安定してそんな高い利回りを出し続けることは難しいです。特に、年10%以上の利回りをうたっている投資は、リスクが高く、本当にお金が増えるかどうか注意が必要です。

ぜったいにもうかる投資なんてない

このエクシア事件をきっかけに、投資に対する基本的な知識を身に付けることが大切です。まず、あまりにも高い利回りをうたう投資話には注意しましょう。また、もし内容が分からない場合や難しい場合は、信頼できる大人や専門家に相談することも大切です。
そして「ぜったいにもうかる投資」なんてありません。投資は損もします。私は主に株式投資をしていますが、増えることもあれば、損をしてお金を減らすこともあります。それが投資です。

まとめ
  • エクシアは毎月3%という高利回りでお金を集めていたが、破産した
  • 毎月3%の利回りは、普通の投資よりもはるかに高く、リスクが高い
  • 株式や定期預金、不動産などの一般的な投資と比べても、毎月3%は異常な数値

最近、金融詐欺や高利回りをうたった怪しい投資案件が増えています。例えば、過去には「和牛オーナー商法」という名前で全国の投資家から多額のお金が集められたケースもありましたが、最終的には破産し、多くの被害者を出しました。
特にSNSやインターネット上では、簡単に投資できるとうたった詐欺も見られます。情報をしっかりと確認し、慎重に行動することが必要です。

エクシア事件のように「高利回り」を謳う案件には、リスクが隠されていることが多いです。安定して利益を出すには、投資先が実際に成長し続ける必要があります。特に年10%を超える利回りをうたう場合、それはリスクが非常に高いと考えてよいでしょう。

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