働く人を守るために企業が動く!「カスタマーハラスメント」って何?
「お客さまは神様」もう古い? 企業、カスハラ対策本腰―背景に人手不足も:時事ドットコム
顧客による迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」に対し、来店拒否などの対策を公表する小売りやサービス関連企業が増えている。少子化やインバウンド(訪日客)回復で人手不足が深刻化する中、働く側はSNSによる嫌がらせを含め心理的な負担が増しており、安心して働ける環境づくりは急務。大手運輸幹部は「『お客さまは神様』の時代は終わった。顧客がいても従業員がいなければ廃業だ」と危機感を募らせる。
みなさん、コンビニやレストランで働く人が、もしお客さんからひどいことを言われたり、されたりしているのを見たらどう思いますか?最近では、そういったお客さんからの嫌がらせ、「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が大きな問題になっています。
どうしてこんな問題が増えているのか、そして企業がどのように対策を取っているのか、一緒に見てみましょう。
カスタマーハラスメントって何?
カスタマーハラスメント「カスハラ」は、お店やサービス業で働く人が、お客さんからひどい言葉や怖い態度を取られることを指します。例えば、コンビニの店員さんが怒鳴られたり、女性が名札を見て名前を呼ばれ怖い思いをしたりすることです。こうした行為は、働く人にとってとてもつらいことです。
企業が始めた新しい対策
コンビニ大手のローソンは、カスハラに対抗するため、働く人を守る新しいルールを発表しました。例えば、店員さんの名札に本名ではなく、イニシャルや仮名を使えるようになったり、あまりにもひどいお客さんはお店に入ることを断られることもあります。
他にも、百貨店の高島屋やレストランを運営するすかいらーくといった大企業も同じように、働く人を守るための対策を始めています。
どうして今、こんな対策が必要なの?
日本では少子化で子どもの数が減っていることや、外国からの旅行者が増えていることなどで、働く人が足りなくなっています。そのため、働く人が安心して仕事を続けられる環境を作ることがとても大切です。もし働く人が減ってしまえば、お店を続けるのがむずかしくなってしまうかもしれません。
まとめ
- カスタマーハラスメント(カスハラ)は、働く人が迷惑な行為を受けること
- 働く人が安心して働ける環境を作ることが大切
- 企業は、働く人を守るために新しいルールを作っている
最近、他の企業でもカスハラ対策を強化している動きがあります。例えば、ファミリーレストランチェーンが、特にひどいクレームを入れるお客さんに対して、店舗での対応を断るケースが増えています。今後も、働く人を守るための新しいルールが増えていくかもしれません。
みなさんはお店やレストランに行ったときに、お店の人に「ありがとう」と言ったことがありますか?文句を言っている人を見たことはありますか。
もし自分が同じことをされたらどんな気持ちになるか、家族で話し合ってみましょう。
お客様は神様ではありません。モノやサービスが欲しい人と、それを売ったりやったりしてくれる人との「取引」です。お金を払う人がえらいわけではありません。
【無料オンラインイベント】8/25(日)「第3回 クイズで学ぶ!お金と社会のつながり」
<詳細・お申込みはこちら>