日本のカプセルトイ、アメリカで旋風を巻き起こす?
「カプセルトイ専門店」米国に上陸 日本発の成功モデル、現地で通用する?:「次の駅まで」に読めるハナシ(1/2 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
カプセルトイ専門店「gashacoco(ガシャココ)」を運営するハピネットが米国に上陸しました。テキサス州のショッピングモールに出店したわけですが、現地の反響はどうなっているのでしょうか?
カプセルトイ専門店が、ついにアメリカに進出しました。国内で人気を集めるこのビジネスモデルは、アメリカでも成功するのでしょうか?
2023年度、日本のカプセルトイ市場は1150億円に達しました。この背景にはどのような戦略があるのでしょうか。また、現地での反響や課題を通じて、カプセルトイの未来を探ります。
カプセルトイの歴史と進化
カプセルトイは1960年代にアメリカのガチャガチャマシンを参考にして日本で誕生しました。当時、駄菓子屋で1回10円で楽しめるおもちゃや消しゴムが主流でした。その後、アニメキャラクターや大人向けのコレクターズアイテムが登場し、幅広い年齢層に親しまれる日本文化の一部となっています。
カプセルトイ市場の成長の理由
国内市場の好調
日本では、カプセルトイがここ数年で大きく成長しています。特に「gashacoco(ガシャココ)」を展開するハピネット社は、国内で114店舗を運営し、市場シェア60%を占めています。この成長の理由は以下の通りです。
- 柔軟な店舗設計: 狭いスペースでも展開可能で、大掛かりな設備が不要
- 低コスト運営: ガスや水道がいらず、少人数で運営可能
- 商業施設の需要に対応: 空きテナントを活用して新型コロナ禍をチャンスに
こうした理由で、日本市場でのカプセルトイの成長を支えました。
アメリカへの挑戦
なぜアメリカへ?
ハピネット社がアメリカ市場に進出したのは、国内市場の成長限界を見据えた戦略です。アメリカで新たな市場を開拓することで、さらなる成長を目指しています。
初の店舗オープン
2024年10月、テキサス州「Grapevine Mills」にアメリカ1号店をオープンしました。店舗には307台の自販機が設置され、ドラゴンボールやONE PIECEのフィギュアが特に人気を集めています。
現地での課題
現地では認知度がまだ低いものの、1回4–12ドル(約600–1800円)と高単価の商品が多いため、売り上げは堅調です。今後はSNSやイベントを活用して認知度向上を図る予定です。
海外で人気のカプセルトイ景品
- アニメキャラクターのフィギュア
ドラゴンボールやONE PIECEなど、迫力あるデザインが人気 - キーチェーンやストラップ
ポケモンキャラクターなど、かわいいアイテムが好評 - 実用的なアイテム
ミニバッグやステーショナリーなどのアイテム - コレクター向けグッズ
限定デザインやレアアイテムが注目される - ミニチュアアイテム
食べ物や家具のミニチュアがユニークで人気
訪日観光客向けの展開
日本では、カプセルトイが訪日観光客にも大人気です。観光地や空港、繁華街などで多く設置されており、観光客から「日本らしいお土産」として好評を得ています。京都の観光地では行列ができるほどの人気で、SNS上でも多くの投稿が見られます。
- 多言語対応: 英語や中国語での説明があり、利用しやすい。
- 観光地限定アイテム: 日本文化をテーマにした限定グッズが好評。
- SNS映え: カラフルでかわいいデザインが投稿されやすい。
日本の成功モデルを輸出 ー その未来とは?
カプセルトイ専門店の成功モデルは、日本特有の文化や消費者心理を反映しています。これをアメリカで成功させるためには、現地のニーズに柔軟に対応することが必要です。また、日本アニメやキャラクター人気を活かした戦略が鍵となるでしょう。
まとめ
- カプセルトイは1960年代から日本で始まり、幅広い世代に楽しまれている
- 国内市場の成長を支えるのは柔軟な設計と低コスト運営
- アメリカ市場では高単価商品が売り上げを支えている
- 訪日観光客には日本らしいお土産として人気
- 今後の課題は認知度向上と現地ニーズへの対応
「なぜ小さなカプセルに大きな価値が生まれるのか?」や「どんなアイテムが人気で、なぜ売れるのか?」など、カプセルトイについて考えてみませんか。さらに、日本アニメやアニメグッズがどのように世界中で影響を与えているのか調べることで、新しい視点が得られるかもしれません。
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