メガバンク(三菱UFJ/三井住友・みずほ)がATM共同化?
メガバンク3行がATMの共同化へ向け検討|NHK 首都圏のニュース
【NHK】三菱UFJ銀行、三井住友銀行、それにみずほ銀行のメガバンク3行がATM=現金自動預け払い機の共同化に向けて具体的な検討に入ったことがわかり…
みなさんは銀行のATMや窓口を使ったことがありますか?最近、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行という日本の大手銀行がATMを一緒に使えるようにする計画を進めていると発表しました。
なぜこのような変化が起きているのでしょうか?キャッシュレス化が進む現代社会で、銀行やATMの役割がどう変わってきているのか、そして手数料の仕組みについても一緒に考えてみましょう。
メガバンクATM共同化の背景
ATMの数が減っている理由
日本全国のATMの数は、1999年の約11万8000台から2024年には約8万3000台に減りました。キャッシュレス決済が広がり、現金を使う機会が減っているからです。スマートフォンやICカードでの支払いが当たり前になり、ATMの利用者が減少しています。
なぜATMを共同化するのか
ATMの設置や管理には多くのお金がかかります。現金の運搬やシステムの更新、保守点検など、1台あたり月に数十万円もかかることがあります。利用者が減る中で、銀行はコストを下げるためにATMの数を減らし、さらに複数の銀行でATMを共同運営することで効率化を目指しています。
ATMと窓口でなぜ手数料が違うのか
銀行でお金を振り込む方法には、ATM、ネットバンキング、窓口の3つがあります。多くの銀行では、ネットバンキングが最も安く、次にATM、そして窓口が一番高く設定されています。
窓口が高い理由
- 人件費がかかる:窓口では銀行員が一人ひとり対応するため、人件費が多くかかります。
- 設備費も必要:窓口の運営には建物や設備の維持費も必要です。
- 利用者が減っている:最近はATMやネットバンキングを使う人が増え、窓口の利用者が減ったため、1人あたりのコストがさらに高くなっています。
ATMやネットが安い理由
ATMやネットバンキングは多くの処理を自動化しているため、人の手がほとんどかかりません。そのため、手数料も安くなっています。

キャッシュレス化と銀行サービスの変化
日本政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にする目標を掲げています。都市部では、電子マネーやQRコード決済が急速に広がっています。ATMメーカーの富士通も2028年3月でATMの提供を終了すると発表し、銀行だけでなくメーカーも新しい時代に向けて動いています。
手数料の具体例(2025年時点)
振込方法宛 | 同じ銀行 | 他の銀行宛 |
---|---|---|
ネットバンキング | 0円~220円 | 110~220円 |
ATM | 110~220円 | 165~330円 |
窓口 | 880円 | 990円 |
多くの銀行がATMやネットバンキングの手数料を見直しています。キャッシュレス化が進むことで、今後もATMや窓口の役割や手数料の仕組みは変わっていく可能性があります。
まとめ
- メガバンク3行がATMの共同化を進め、コスト削減と利便性向上を目指している
- ATMの数は減少傾向にあり、キャッシュレス決済の普及が背景
- 銀行の振込手数料は、窓口>ATM>ネットバンキングの順で高い
- 窓口は人件費や設備費が多くかかるため手数料が高い
- キャッシュレス社会の進展で、今後も金融サービスは大きく変わる
銀行のサービスは、便利さとコストのバランスで成り立っています。人の手を使うサービスはコストが高くなり、機械やネットを使うと安くなります。これからは金融サービスもますますデジタル化が進みます。
みなさんも、ネットバンキングやキャッシュレス決済の仕組みを調べてみたり、将来どんな新しいサービスが生まれるか想像してみてください。金融やビジネスの世界がもっと身近に感じられるはずです。