ケンタッキーの作戦ミス？値段の上げ下げでお客さんが減る

みんなも知っているケンタッキーフライドチキン（KFC）の調子がよくありません。
もうけを増やすために値上げをしたり、逆にお客さんを増やすために値下げキャンペーンをやったりしました。でもそれが今のところうまくそれがうまくいっていません。

値上げと値下げキャンペーンの戦略

ケンタッキーは、去年に続けて今年も商品の値上げをしました。たとえば、みんながよく食べる「オリジナルチキン」は、290円から310円に値上がりしました。値上げをしながら、逆に「カーネル生誕祭パック」などのお得なパック商品を安く売るキャンペーンもよくやっています。
値上げと値下げの両方をやっているこの戦略、実はうまくいっていないようです。

売上と利益の落ち込み

KFCは、今年4月から6月までの間に、売り上げはあまり変わらないのに、利益（もうけ）が大きく減ってしまいました。
その理由は、値上げでお客さんが減ってしまい、さらにお得な値下げ商品がたくさん売れてしまったからです。これでは、お客さんが「普通のメニューは高すぎる」と感じてしまい、結果としてお得な商品ばかりが売れてしまうという、悪い流れになってしまう可能性があります。

ミスドが100円セールをよくやっていた頃、あまりもうからなかった、というのにも似ています。ミスドの復活は以下の記事を読んでみてください。

高すぎる価格？

さらに、ほかのファストフードと比べても、ケンタッキーの値段はちょっと高いです。たとえば、マクドナルドではコーヒーが120円なのに対し、KFCでは同じようなコーヒーが270円もします。この差が、お客さんの中には「高すぎる」と思われているのかもしれません。「値段はちょっと高いけどいい」と感じられるポイントが見つけにくいと思う人が増えた可能性があります。。

アプリとウェブサイトの問題

KFCは今年、新しいアプリとウェブサイトを発表しましたが、たくさんの問題がありました。たとえば、アプリにログインできなかったり、ウェブサイトで値段が見つけにくかったりと、お客さんにとって困ることがたくさんあったのです。現在は修正されていますが、それでも使いづらいと感じる人がいるかもしれません。

経営者が変わる

KFCは今、経営の大きな変わり目にあります。アメリカの投資ファンドがKFCを買収することを発表し、これからの経営がどう変わるのかが注目されています。

まとめ

• KFCは買収されて経営する人が変わる
• 値上げと値下げキャンペーンの結果、利益が大きく減ってしまった
• 他のファストフードチェーンと比べて価格が高い
• 新しいアプリに多くの問題が発生

ケンタッキーは、街なかによくあるお店でみなさんもなじみがあると思います。でも、今は値上げや値下げの作戦がうまくいっていないようです。
他のファストフード店と比べて、KFCはどこが良いところなのかを考えてみましょう。そして、あなたの「強み」「得意なこと」はなにかも言葉にしてみてください。

記事作成者

清水 裕矢 ｜ Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事

山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。

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