100円セールをやめて大成功!ミスドが復活した3つの理由
「100円セール」をやめたミスド V字回復の裏に3つの戦略あり(3/3 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
2016年に100円セールを廃止し、近年は業績が振るわなかったミスタードーナツだが、ここにきてV字回復を遂げている。その背景には、3つの戦略があったようだ。
ドーナツは好きですか。
ミスタードーナツ(ミスド)、みなさんも行ったことがあると思います。ミスタードーナツは、お店のマットやエアコンクリーニングで知られるダスキンが直営店とフランチャイズ(FC)店の運営を行っています。
一時期は売り上げが落ちてしまったミスドですが、最近はどんどん元気を取り戻しています。その理由を知ると、次にミスドに行った時、もっとおいしく感じるかもしれません。この記事を読みながら、どうしてミスドがまた人気になったのか、いっしょに考えてみましょう。
V字回復の理由
1. 特別な商品を作ったこと
ミスドは、前は「100円セール」をしていました。100円セールをするとお客さんがたくさん来てくれます。だけど、セールの日以外はお客さんがあまり来なくて、売上が上がりにくかったのです。
2016年に100円セールをやめたかわりに、特別な商品を作ることに力を入れました。たとえば、他のお店といっしょに開発した「misdo meets」というシリーズは、ふだんのドーナツよりも少し高めの値段ですが、とても人気があります。たとえば、宇治茶(お茶)のお店や、ベルギーのチョコレートのお店といっしょに作ったドーナツがその例です。
2. ごはんメニューも充実
ミスドは、ドーナツだけじゃなくて、しっかり食べられる「ごはんメニュー」も増やしました。たとえば、「ザクもっちドッグ」というカレーパンのようなメニューや、ピザのような「ピザッタ」が人気です。これらは、家族でお持ち帰りして楽しむことができるので、家でもミスドを楽しむ人が増えました。
3. お店をもっと居心地よくしたこと
ミスドは、お店の中もリニューアルしました。白いレンガの壁や、ふかふかのソファ席を置いて、カフェみたいにリラックスできるようにしたのです。これによって、ひとりでゆっくり過ごすお客さんや、勉強する学生も増えてきました。
ミスドの売上とお店の数
チェーン全店売上高:771億円→780億円→929億円→1055億円→1248億円
店舗数:977→961→979→998→1017
まとめ
- ミスドは「特別な商品」「ごはんメニューの充実」「お店のリニューアル」の3つで人気を取り戻した
- 100円セールをやめたかわりに、お客さんに特別な価値を提供することで成功
- 家族での持ち帰りだけでなく、イートイン(店内飲食)のお客さんも増えている
ミスドがまた元気になったのは、いろいろな工夫があったからです。100円セールのような安売りをすると「一時的に」お客さんが集まりますが、それだけだと人気を保つのがむずかしいこともあります。ミスドのように、他の作戦を立てることがビジネスで生き残るのに必要なのではないでしょうか。
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記事作成者
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山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があれば、仕事に困らない」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。
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