石破首相と日銀の会談で円安進行!利上げはどうなる?
追加利上げ「環境にない」 政府・日銀の密接な連携強調―石破首相、植田総裁と初会談:時事ドットコム
石破茂首相は2日夕、日銀の植田和男総裁と首相官邸で会談した。首相は会談後、記者団の取材に応じ、日銀の追加利上げについて「個人的には現在そのような環境にあるとは思っていない」との認識を示した。首相は従来、「アベノミクス」に否定的な立場で、利上げ容認姿勢と一部で見られていたが、「そのようなことを考えているわけでは全くない」と否定した。
最近、「円安」や「利上げ」という言葉をニュースで聞いたことはありませんか?
円安が進むと、たとえばゲーム機や海外旅行の費用が高くなったり、ガソリンや食べ物の値段が上がったりすることがあります。
2024年10月2日、石破首相と日銀の植田総裁が会談し、追加でお金を借りるときの金利を上げる(利上げ)かどうかについて話し合い、どういう考え方なのかを発表しました。その結果、円の価値が下がって、1ドル=147円台になったのです。
この発表でどうして円安が進んだのかを感がてみましょう。
石破首相と植田総裁の会談:慎重な利上げ姿勢
石破首相は2日に日銀の植田総裁と会談し、今のところ「利上げ」をする環境ではないと話しました。利上げというのは、お金を借りるときの金利が上がることです。首相の発言を受けて、外国為替市場で円安が進みました。
円安が進んだ理由とは?
今回、円安が進んだ理由の一つは、石破首相が「利上げ」に慎重だと受け取られたからです。利上げをすると、円の価値が上がる(円高)ことが多いですが、今は利上げをしないということで、円の価値が下がり、1ドル=147円台まで進みました。
もう一つの理由は、アメリカの経済ニュースです。アメリカでは、雇用に関するデータが予想を上回り、その結果、アメリカで金利を大きく下げる見込みがなくなりました。これにより、円を売ってドルを買う動きが強まり、円安が加速しました。
利上げをしない理由と利上げが必要な環境
石破首相や植田総裁が利上げを急いでいない理由は、日本の経済がまだ完全に回復していないからです。もし今利上げをすると、企業や個人がお金を借りるコストが上がり、経済活動が停滞する可能性があります。
一方、利上げが必要になる時というのは、経済が順調で物価が安定して上がっている時です。物の値段が上がりすぎると、人々の生活が苦しくなるので、利上げをして物価の上昇を抑えることが大切になります。
円安が進むとどうなるの?
円安が進むと、輸入品の値段が高くなります。たとえば、外国から輸入するスマホやゲーム機の値段が上がるかもしれません。また、ガソリンや食べ物なども値段が上がることがあります。一方で、海外に製品を売る日本の企業にはプラスになることもあります。たとえば、車を作っている企業が海外でたくさん売れるようになります。
まとめ
- 石破首相と植田総裁が利上げに慎重な発言をした
- 円安が進み、1ドル=147円台になった
- アメリカの経済ニュースも円安の一因となった
- 利上げは経済が安定している時に行うべき
- 円安が進むと、輸入品の値段が上がるが、輸出企業にはプラスになることも
円安や利上げといったニュースは、私たちの生活に大きな影響があります。この2年くらいは円安でしたが、日銀の利上げ発表や、石破さんの「利上げをすべき」という発言で最近は円高になっていました。それが、今回の「利上げに慎重な発言」によって、ふたたび円安になっています。
「円安・円高」がわたしたちの生活にどう影響するのか?を知ることは、みなさんがおとなになっても関係する大事なことなので、ぜひよく理解してください。
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