日産の利益が大幅減少!なぜ?

日産自動車【7201】、今期最終を21%下方修正 | 株探ニュース

 日産自動車 <7201> [東証P] が7月25日後場(14:25)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比72.9%減の285億円に大きく落ち込んだ。 併せて、通期の同利益を従来予想の3800億円→3000億円(前期は4266億円)に21.1%下方修正し・・・。

日本の車メーカーと言えばどこが思い浮かびますか?トヨタ?ホンダ?ダイハツ?マツダ?
今回は日産自動車が、1年間どれだけもうかるか、という予想を前よりももっと少なく発表しました。どうしたのでしょう。

日産の利益が減った理由

日産自動車は、2025年3月期第1四半期(4月から6月)の利益が前年より72.9%も減って285億円になりました。これにより、1年間の利益予想も3800億円から3000億円に21.1%下げられました。
つまり、予想していたよりも利益が減ることがわかったのです。4月から9月の業績見通しはまだ発表されていません。

売上営業利益率の悪化

直近3か月(4月から6月)の売上に対する利益率は、前年の4.4%から0%に大きく悪くなりました。これは、車の売れ行きが減ったことと為替(外国のお金の価値の変動)の影響が主な原因です。

修正の理由

会社は今回の修正理由として為替変動と最近の業績を挙げています。1年間で売れる車の台数も前の予想から減って365万台になる見込みです
。為替レートの見通しも、1ドル=145円、1ユーロ=157円から、1ドル=155円、1ユーロ=167円に変更されました。これが売上高や純利益にも影響を与えました。

まとめ
  • 日産自動車の2025年3月期第1四半期(4~6月)の利益は大幅に減った
  • 1年間の利益予想も下げられ、利益の減少が広がる見込み
  • 為替変動や車の売れ行きの減少が主な原因

他の自動車メーカーも同じように為替変動の影響を受けます。これから(8月上旬)トヨタ自動車やホンダもどれだけもうかるかの予想を発表予定ですが、こちらにも注目です。

車は私たちの生活に欠かせないものですが、会社がどのように利益を上げているのかも考えてみませんか。
「為替変動がなぜ利益に影響するのか?」や「車が売れなくなるとどうなるのか?」などをおうちと人とも話し合ってみましょう。こうしたニュースを通じて、経済の仕組みやビジネスの世界に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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記事作成者

清水 裕矢 | Shimizu Yuya
清水 裕矢 | Shimizu YuyaProgress CFO / こども未来投資プロジェクト 代表理事
山口県防府市出身。大学卒業後に学習塾講師、パソコンインストラクター/営業を経て、外資系産業ガス企業に入社。以降、複数企業・複数業種の財務経理責任者・CFO歴任。こどもの金融リテラシー講座 CA$H! 講師/カリキュラム・テキスト作成。
「会計・IT・英語があればなんとかなる」がポリシー。nine inch nailsやMetal Coreを愛聴。