紙のテストはもう古い?2027年度から全国学力テストがデジタル化
学力テスト、全面オンライン化へ 27年度から、文科省|47NEWS(よんななニュース)
小学6年と中学3年の全員を対象とした「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)について、文部科学省は2027年度から紙の問題冊子を廃止し、パソコン端末を活用して出題・解答する新方式(CBT)に全面…
学校で行われる「全国学力テスト」が紙からパソコンに変わる予定です。
2027年度から小学6年生と中学3年生の全国学力テストが全面的にオンライン化されるのです。これでどんな風に変わるのか、オンラインテストの良い点や課題について見てみましょう。
全国学力テストのオンライン化
文部科学省は、2027年度から全国学力テストを全面的にオンラインで実施することを決定しました。この新方式は、パソコン端末を使用して問題を解答する「CBT(Computer-Based Testing)」と呼ばれるものです。これは、紙の問題冊子を廃止し、デジタル化することで新たな出題方法を提供します。
新方式の導入スケジュール
2025年度には中学理科で、2026年度には中学英語でもCBT(パソコンでのテスト)を導入する予定です。そして2027年度からは、小学6年生と中学3年生のすべての教科でこの方式が使われるようになります。
オンラインテストのメリット
GIGAスクール構想により、全国の小中学生にはすでにパソコンが配られています。このパソコンを使ってテストを受けることで、紙の問題冊子の印刷や配送の費用を節約できます。また、動画や音声を使った問題も出せるようになるので、よりいろいろなテスト形式で学力を測ることができます。
GIGAスクール構想とは?
GIGAスクール構想とは、すべての小中学生にパソコンを配布し、学校でのICT教育を進めるための政府の取り組みです。これにより、どの学校でも同じようにデジタルツールを使って学ぶことができるようになりました。高速インターネットの整備も進められており、オンラインでの学習がよりスムーズに行えるようになっています。
課題と対策
しかし、全国の公立学校のうち、十分なインターネットの速度がある学校は約2割しかありません。これからの数年間で、通信環境を整えることが重要な課題となります。また、2023年度に行われた中学英語の「話す」テストでは、機械の不具合で音声が正しく録音されなかった例もありました。
まとめ
- 2027年度から全国学力テストが全面オンライン化
- 2025年度に中学理科、2026年度に中学英語で先行実施
- GIGAスクール構想により全小中学生にパソコン配布
- 動画や音声を使った新しい出題形式が可能に
- 通信環境の整備が急務
例えば、フィンランドではすでに多くの学校でオンラインテストが導入され、学習効率が上がっていると報告されています。
テストのオンライン化は、みなさんにとってどんな変化ですか。テストは紙でやるほうが好き、という人もいるかも知れません。また、おうちの方はどう思うのかを聞いてみてください。技術の発達によって、学び方も昔とどんどん変わってきています。自分にはどんな学び方が合っているかも考えてみましょう。
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