10月の実質賃金はプラマイゼロ… ってどういうこと?

10月実質賃金、横ばい 物価抑制もプラス届かず|47NEWS(よんななニュース)

 厚生労働省が6日公表した10月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)で、物価変動を考慮した1人当たりの実質賃金は前年同月比0.0%で横ばいだった。電気・ガス料金を抑える政府の補助金の効果で物価上 ...

厚生労働省が発表した024年10月の勤労統計調査というレポートでは、「実質賃金」が横ばい(増えも減りもしていない)でした。
実質賃金とは、もらう給料から物価の影響を引いたものです。たとえば、給料が増えても物価がもっと上がれば、実際に使えるお金が減ってしまいます。この数字は、みなさんの生活に直接影響を与える重要な指標です。

では、この実質賃金が横ばいだった理由と、それがどのような意味を持つのかを一緒に見ていきましょう。

実質賃金が横ばいだった理由

実質賃金が増えなかった理由はいくつかあります。

  1. 物価の上昇:
    日用品や食品の価格が上がり、生活費が増えたことが原因です。
  2. 賃金と物価のバランス:
    給料は増えましたが、物価も同じペースで上がったため、実際に使えるお金は変わりませんでした。
  3. 企業規模や業種の違い:
    大企業では少し賃金が増えた一方、中小企業ではあまり増えなかったのです。

こうした要因が重なり、多くの家庭にとって生活の負担が増えています。

実質賃金が上がるとどうなる?

もし実質賃金が増えたら、どのような良い影響があるのでしょうか?

  • 生活が楽になる:
    家計に余裕ができ、旅行や趣味にお金を使いやすくなります。
  • 経済が活発になる:
    買い物やサービスを利用する人が増え、企業の売り上げが伸びます。
  • 雇用が増える:
    企業が利益を上げることで、新しい仕事が生まれます。

たとえば、家族で旅行に行くと観光業が潤い、新しい観光施設が作られるかもしれません。このように、実質賃金の上昇は社会全体に良い影響をもたらします。

実質賃金が上がる条件

実質賃金を上げるには、以下の条件が必要です。

  1. 企業の工夫:
    AIや自動化技術を活用して生産性を上げ、給料を増やす。
  2. 物価の安定:
    エネルギー価格の安定化や輸入コスト削減などで、生活必需品の価格を抑える。
  3. 賃金格差の是正:
    中小企業や非正規雇用の人々の給料を改善する仕組みを作る。

これらが実現されれば、生活の質が向上し、経済全体がさらに活性化するとされています。

実質賃金と景気の関係

実質賃金が上がると、日本全体の景気も良くなります。たとえば:

  • 消費が増える:
    • 家族で外食したり旅行に行くことで、飲食業や観光業が元気になります。
  • 企業の利益が増加:
    • 売り上げが伸び、新しい商品やサービスが生まれます。
  • 税収が増える:
    • 政府の税収が増え、教育や医療などのサービスが良くなります。

このように、実質賃金の上昇は個人だけでなく社会全体に良い影響を与えます。

まとめ
  • 実質賃金は、給料と物価のバランスで決まる
  • 実質賃金が横ばいなのは、物価が上昇して給料の増加とプラスマイナスゼロになったから
  • 実質賃金を上げるには、企業努力や物価の安定、賃金格差の是正が必要

働いている人にとって、給料が増えるのはうれしいことです。しかし、会社の経営者としては、給料を増やすにはもうけを増やさないといけません。立場によって考え方は変わるのです。こういったことを考えることで、お金の大切さや経済の仕組みについて理解を深めることができるはずです。おうちの方にもお給料について、モノの値段について聞いてみてください。

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